がれきの仮置き場を視察する会議の出席者=岩手県久慈市で
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東日本大震災のがれきの広域処理で、三重県の担当者らが三日、岩手県久慈市を訪れ、岩手県の担当者から今後の手順などについて説明を受けた。
岩手県が受け入れ自治体を対象に開く事務レベルの会議で、今回は久慈市とその周辺のがれきを受け入れる予定の三重県や青森、秋田、埼玉県などが参加した。三重県は久慈市から二千トンのがれきの受け入れを表明している。
三重からは、県廃棄物・リサイクル課の担当職員と、伊賀南部環境衛生組合、焼却灰の受け入れを検討している伊賀市の廃棄物処理会社「三重中央開発」などの担当者ら五人が出席。会議は非公開で行われた。
出席者によると、岩手県側から輸送手段の確保や試験処理などの希望日程と方法、協定締結、契約の仕方などが示された。三重では受け入れ先が決まっていないため、久慈市側と具体的な日程の話し合いはなかったという。三重県の担当者は、久慈市のがれきを受け入れる予定の秋田県とがれきの搬出作業で協力して経費を削減する方策の検討を岩手県側に要望した。会合後、沿岸部にある久慈市のがれきの仮置き場などを視察した。
岩手県は、九月中旬〜下旬に協定締結や契約などの手続きを終え、十月初旬にがれきを搬出したい考え。この会議は、五日までの三日間、岩手県内の各地区ごとに開かれ、岩手県から受け入れを予定する十二都府県の関係者が出席する。
(南拡大朗)
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