福島のニュース
福島第1原発 無残な姿なお 遠い事故収束
 | 懸命の事故対応が続く福島第1原発。手前から4、3、2、1号機=3日午前、約3キロ離れた上空から撮影 |
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厳しい残暑の中、暴走した原発を押さえ込むための作業が続く。国際評価尺度で「レベル7」の最悪規模の事故を起こした福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)を3日、上空から撮影した。 水素爆発で原子炉建屋が大破した3、4号機の周りには大型クレーンがそびえ立ち、がれきの撤去が進められている。燃料貯蔵プールに1533本の燃料体が収められている4号機の横には、格納容器の黄色い上ぶたが無造作に置いてあった。 最も多量の放射性物質を放出したとされる2号機は表面上の破損は少ない。最初に水素爆発を起こした1号機原子炉建屋はカバーに覆われ、様子をうかがい知ることはできなかった。 事故から1年半近くたつが、外観の無残な印象は事故直後とあまり変わらない。原子炉冷却水の注入量が低下するなどトラブルも続き、収束は程遠い。
2012年09月04日火曜日
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