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【ピンク・フロイドについて語り合おう】
【プログレ、ジャケットの名盤】その他のログを読みながら
プログレッシブ・ロックとオールディーズの魅力再発見の日々……
〈ザ随筆〉での執筆記事も再録準備中.


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リドリー・スコット監督の映画『プロメテウス』の評判が、どうもよろしくないらしいです。人類の起源をなんとかのキャッチコピーと予告編だったのが、全編はスコット監督の『エイリアン』(1979)を見ていないとわかりにくいとか、『エイリアン』好きじゃないひとには不評だとか……。

『ブレードランナー』(1982)『ブラックレイン』(1989)のリドリー・スコット監督のだから、これはぜひとも見なきゃと思っていたわたし、どうしましょう……。
今月末から来月半ばまで多忙なのでそのあとじゃないと見に行けないのに、その前に劇場公開が終わってしまうかも……。それに、よく考えたら、『エイリアン』まともに見ていないですから、その予習の時間も……。

それはさておいて。

『エイリアン』といえば、クリーチャーデザイン担当の画家、H.R.ギーガーを思い浮かべるのが、プログレッシブ・ロックのファンです。
エマーソン、レイク&パーマーの『Brain Salad Surgery / 恐怖の頭脳改革』(1973)アルバムカバーアート担当者ですから。

Brain Salad Surgery

1. Jerusalem
2. Toccata
3. Still... You Turn Me On
4. Benny The Bouncer
5. "Karn Evil 9 1St Impression, Part I"
6. "Karn Evil 9 1st Impression, Part 2"
7. Karn Evil 9 2nd Impression
8. Karn Evil 9 3rd Impression


Emerson Lake & Palmer - Karn Evil 9 (Part 1)
(08:44)
http://youtu.be/yIFBpn7_uBQ

Emerson Lake & Palmer-Brain Salad Surgery [Full Album](45:01)
http://youtu.be/Ep67xgL91pY



このアルバムのカバーアートについては、ザ掲示板のスレッド「プログレ、ジャケットの名盤」でかなり色々なことを語り合いました。このスレッドではいちばん詳しく語られたアルバムだったかもしれません。
そのときのログを引用します。

  今回の記事は、引用したログに、めずらしくデッドリンクがないので、リンクタグを加えました。




[12] ピピン 2004/03/20 15:08

EL&Pのファーストアルバム。
個人的にはこれが最高です。


[13] ナガフキン 2004/03/20 15:16

>>EL&Pのファーストアルバム
鳩が飛んでるやつね。なんか渋くていいよね。音楽に合ってるよね。裏の男の絵が気持ち悪いけど。
2枚目の「タルカス」も面白いよね。好き。
ヒプの「トリロジー」は内側の写真のほうがずっといいよね。表はヒプにしたら失敗、ださー。
ELPは音楽もジャケ(ギガ)も「恐怖の頭脳改革(なんちゅう邦題じゃ)」が僕の(一般的にも?)一番のお気に入りです。


[14] ナガフキン 2004/03/20 16:07

ビートルズ!

まず「WITH THE・・」のジャケは革新だ。モノクロハーフシャドウ、タイトル文字の小ささ。売れっ子グループだからこそできた確信犯。
「for sale」。望遠を引き伸ばしたような粗い粒子の写真、全員笑っていない。ポップグループなのに。業界の既成ルールを破った。
「rubber soul」。メンバーの顔をひん曲げた。グループ名も出さない。こんなのあり?
「revolber」。サイケなイラスト、「OLDIES」に続く。
「Sgt」。やりすぎ。有名だけど僕はこれ嫌い。メンバーの顔が死んでる。
「white」。真っ白。これ以上の自己主張はありえない。ものすごい自信。

以上プログレからはずれてすみませ-ん。


[15] 詩織&はるか 2004/03/20 16:27

>「恐怖の頭脳改革」(通じやすさには勝てないのでこの邦題にしますー)
やっと、ギミックらしいアルバムが♪
いま部屋に無いから見れません、どなたでもいいですーここがいいとかを聞かせて下さい~
ジャケットには引いちゃうのですが(^_^;)、ギリシア神話は好きなもので・・・・

あと、ビートルズってそれだけで一個のカテゴリーになることも多いけれど、プログレ各バンドに与えた影響はジャケット以外にもありそうだし、たまにはいいんじゃないですか?


[16] ナガフキン 2004/03/20 16:47

>>15 「恐怖の頭脳改革」、ギリシア神話は好きなもので・
ということは、はるかさんもあれはゴルゴン3姉妹のメデュサと思われてるんですねえ。
僕もそう思ったけど、髪の毛蛇じゃなかったよなあって今気が付いた。(僕も手元にないんだよな-ジャケ)

誰か教えてね。


[17] ナガフキン 2004/03/22 13:04

このスレからちょっと離れるけどいいですかー。今回だけと言うことで許して!

「恐怖の頭脳改革」の「Karn Evil 9」はアナログでは第1章(インプレッション)がLPのA面とB面で曲が分断されちゃうんですけど、今のCDでは続けて聞けるんですか?
それともCDでも(意味なく)アナログと同じところで切れてるんですか? どなたか教えてください。

この組曲はELPのみならずプログレの最高傑作(NO.1)と思ってる僕にとってこの曲(第1樂章)だけのためにCDを買うか買うまいか重要問題なんです。

お願い。


[18] 詩織&はるか 2004/03/22 13:39

>>17
このページで少しは分かるでしょうか?
http://www.indierom.com/kami/db/bss.htm

髪の毛、蛇かどうか…何とも言えませんわ…(^_^;) 古代ギリシャの彫刻で残ってるメデューサって、怪物っぽい顔もあるけど、雰囲気が「恐怖の頭脳改革」のイラストと似ている顔もあるし。
ジャケットを開くとメデューサ、っていうのは、当時の雑誌で読んだのですよねー。ただし、その頃の私はギリシア神話を深く知らなかったので、メデューサ=恐怖の頭、って考えてました。
 ゴルゴン3姉妹の末娘メデューサは、元は金髪の美女だったのよ。海の神ポセイドンから求愛された場所がアテナの神殿だったことから、アテナの怒りをかって蛇の髪に変身させられ…(別の説では、メデューサが美しい髪の自慢をしたので、知恵と戦の女神としていつも頭に兜を被っているアテナの怒りをかった為)…結構かわいそうなキャラの一人なんです。

神話っぽいイラストだったら、ドラゴンをよく描いてたロジャー・ディーン思い浮かべますが、
フィル・トラバースがイラストを描いた、ムーディー・ブルース「童夢」(1971)、
絵本の表紙のようでとても好きです。
http://images.amazon.com/images/P/B000002GQK.01.LZZZZZZZ.jpg



[19] も 2004/03/22 13:45

トータスの新譜のジャケは超プログレですよ。
箱庭的なサウンドをよく表していると思います。
http://images-jp.amazon.com/images/P/B0001EMW06.01.LZZZZZZZ.jpg


[20] ナガフキン 2004/03/22 14:13

>>18
はるかさん、ありがとう。ばっちり書いてありますね。米国盤CDだね。(安いし)
なんで日本盤はそちらの続いてるマスターを使用しないんだろう?
やっぱあれはメデューサなんだね。それと中の音楽とどういう関係があるかはこれからまたじっくり考えます。

しかしはるかさんはよくいろんな面白いサイトをピックアップされますね。感心しちゃいます。

お礼にひとつ逸話を・・。ELPの3枚目「トリロジー」のジャケを最初あのダリに依頼したとか。
しかし5万ポンド(約一千万円)という巨額の料金を請求されたために断念。
実現したら歴史に残るジャケになってただろうね。あんなしょぼいジャケじゃなくて。
けちって損したのはレコード会社と彼ら自身だな。

ムーディー・ブルース「童夢」はいいですね。かれらのLPのジャケは全部幻想的で「絵」になってますよね。


[21] 涅槃 2004/03/23 04:40

童夢って邦題も素晴らしい

ギーガーってやっぱエイリアンのイメージが強いんだけど
重苦しくて毒々しい中にもどこか神秘的
ジャケットじゃないけどこれなんか好き
http://www.wired.com/news/photo/0,1860,51220,00.html


[22] 詩織&はるか 2004/03/23 13:50

>>19
はじめて聞きましたー(オフィシャルサイトらしき所での試聴(^_^;)
大きめの画像でジャケットも見てきたけど、CGなのでしょうね。
でもやっぱり実物のジャケットで見てみたい。
週末にでもCD shop行ってみます。
70年代のプログレ系のイラストジャケットの持ち味って、80年代以降はメタル系で生き残った感じかなーとか思ったことがあるので、それ以外でもっていうの、なんとなくうれしさがありますね。

私が見つけるサイトは偶然ばっかしですー(^_^;) >ナガフキンさん
にしても、ダリへの依頼までしていたなんて、さすがですねELP。
アンディ・ウォーホル以上のモノがもしかしたら企画されていたのかも。
「展覧会の絵」でやれてたら最高だったのにね(^_^)

>>21
このイラスト幻想的でいいですねー♪モノクロ?なのにあたたかい優しい感じがします。
オフィシャルサイト、ふたつあるみたいですが、これからちょっと見てみようかなと思います。
トップページ見ると、アメリカの方はエイリアン系、ドイツのはガウディの建築みたいなイラストがかっこいいですね。
http://www.giger.com/ H.R.ギーガー アメリカ
http://www.hrgiger.com/ ドイツ語/英語


[23] ナガフキン 2004/03/23 14:12

>>21
ギーガーと言えば映画の「エイリアン」は大傑作ですね。彼あってのあの映画。
続編は俗編だったけど。(うまいでしょ)
僕の中では「宇宙からの物体X(レメイク版)」と並んでスペースミステリーのお気に入りです。
あーあ、またテーマに関係ないこと言っちゃった。


[24] ナガフキン 2004/03/23 14:21

>>ダリ
思うに70年代頃以降のダリの作品ってかわいそうになるくらい駄作ばかり。
あんまり期待は出来ないかも・・・。



続編は俗編、って、いろいろな作品に当てはまりそうですね、映画に限ったことではなく。
ええと、このログの『恐怖の頭脳改革』に関する話題は、ここまでが前半です。
決着がつくまでかなり長いので、ちょっとひと休み。

『恐怖の頭脳改革』に関係ないお話についてはカットしたほうがいいかなとかも考えたのですが、不自然になってしまいそうですし、話の流れ方をそのままお見せするほうが、当時の雰囲気も、わかりやすいのではないかと思いました。
ほかのカテゴリではどうだったのかはわかりませんが、このプログレッシブのカテゴリでは、複数の話題を同時進行するみたいな暗黙のお約束があったような……いわゆる横レスというのも、ごく自然に受け入れられていたようです。
ここも長文が多いスレッドですから、短文のレスでも長文のレスでも横レスでも縦レスでも関係なく、次の長文のネタになってゆくのでした。

では、ふたたび、「プログレ、ジャケットの名盤」のログからの引用です。



[25] マルチオーディオ 2004/03/24 03:52

レコードの時代、よく部屋の壁に枠をかってきてジャケットかざりましたね!
ロック喫茶とかでnow playingっていうのも好きでしたね、ジャズ喫茶でもあったなあ!
みなさんのようにプログレのジャケットはよく飾りました。
そんな中でプログレじゃないんだけど自分のお気に入りだったのは、
「パパヘミングウェイ」加藤和彦 「X—STATIC」ホール&オーツ
この2枚は長く飾っていました。このころキューバ音楽、レゲエ、サルサとかよく聞いていたからなあ!?


[26] 詩織&はるか 2004/03/24 09:46

わたしが部屋に飾っていたのはビートルズ「アビィロード」、いまはマウスパッドの一枚として毎日見ています。

1955年にダリがLPジャケット用に描き下ろした絵があります。この時期のダリって商業モードだったみたいね。
http://tralfaz-archives.com/coverart/G/gleason_lonesome.html

映画俳優ジャッキー・グリーソンのアルバム。CD化もされてます。
「ハスラー」(1961)で、アカデミー助演男優賞にノミネート、「ジゴ」(1962)では、原作・音楽・出演、後年の出演作は「トランザム7000」シリーズなど。
収録曲はスゥイング・ジャズです・・・ダリは音楽嫌いっていう説もあるそうですが、実際にはそうでもなかったのでしょう。

ではーーーそろそろプログレに戻りましょうか(^_^;)
1990年代に、ダリの作品をCDのジャケットに使ったバンド、ソート・インダストリー(Thought Industry)。聞いてみるとメタル系ですが、海外のミュージックサイトのなかには Progressive Metal というカテゴリーで紹介している所もありますです。

1stアルバム "Songs for Insects"(1992)
 http://www.artistdirect.com/nad/store/artist/album/0,,175128,00.html

2nd アルバム "Mods Carve the Pig: Assassins, Toads and God's Flesh"(1993)
 
http://www.artistdirect.com/store/artist/album/0,,193378,00.html

1stは、「茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)」(1936)…
2nd のほうはダリの絵のタイトルが分からないんですけど…(^_^;)こっちのほうが好き。


[27] ナガフキン 2004/03/24 13:40

>>18,>>20 「恐怖の頭脳改革」
今日仕事帰りにはるかさんから紹介いただいたサイトを参考にタワーで買ってきました。
RHINOの米国盤。ほんとライノって昔からいい仕事してるね-。日本の会社なんて足元にも及ばない。
メンバーの言葉がいっぱい詰まったライナーノーツがすごいめちゃ充実してる。
その中でギーガーに関する話題を書くね。(ギーガと打ち合わせしてるメンバーの写真も3枚あったよ。)

ギーガーはスイスの 単なる"local atist" にすぎなかったんだけど、彼らがスイスでライブした時に紹介されて気に入ったみたい。
変な奴だったみたいだけど、一応ジャケの原画できてそれ見てぶったまげた(特にレコード会社)。
あの幽霊みたいな女性のあごの下になんと "an erect penis" がくっきり描かれてた。
彼らがこりゃまずいって言ったら彼曰く "the penis is part of the picture! " と言って頑として譲らなかったらしい。
結局ギーガーも最後はあきらめたみたいだけど。

それから絵の女性のモデルは後に自殺したギーガの奥様とのこと。
そしてこれが「メドゥーサ」とはこのライナーには一言も書いてない。
だから僕はこれは「メドゥーサ」(だけ)をイメージしたものとは言い切れないのかなあと思ってます。

最後にちゃんと曲つながってましたよ、感激!(音質は例のごとくアナログの方が僕は好きだけど)
あらためて「はるかさん」に感謝!


[28] ナガフキン 2004/03/24 13:45

>>27
長くなりすぎたのにまだ言い足りなかった。
ジャケは3Dになってて動かすと絵が変わるの。(どくろと美女)
こちらの方がアナログの扉形式よりいいよねえ。
やたらアナログ紙ジャケを再現することがいいような風潮があるけど、CDに合ったジャケというものに進化していいと思う。
その辺もしっかりライノを見習ってほしい。


[29] 詩織&はるか 2004/03/24 15:38

>>27
ご希望のがゲットできてよかったですね♪
スイスにギーガー美術館というのがあることを、ドイツのオフィシャルサイトで知りました。
「恐怖の頭脳改革」のイラストでいろいろもめたらしいことは、ギーガー作品紹介ページにも書かれていたけど(英語なので拾い読み(^_^;))、そこでもメドゥーサという単語はなかったみたいです。

>>25
さっき書き忘れちゃったのですが、加藤和彦80年代三部作(パパ・ヘミングウエイ~うたかたのオペラ~ベル・エキセントリック)はジャケットもおしゃれでした。ベル・エキセントリックは金子國義さんの絵。
日本のプログレでは、カルメンマキ&オズの初期から3枚目ぐらいまでのアルバムが、洗練されててイイ感じでした(旧いのはWEB上でみつかってないので出せません…)。このバンド、ボーカルとリードギター以外はアルバムごとにメンバーが入れ替わる感じだったけど(^_^;)、今現在でもアルバム出してライブハウスなどで演奏してるというのは、すごいなと思います。


というわけで、わたしもこれからちょっと久しぶりに『恐怖の頭脳改革』を聴くことにします。
今回は、旧いCDを取り込んで、iTunesで。LPも引っ張り出してきて、ジャケットを眺めながら。
iPad用にはむかしCDウォークマンで使っていたハンディなスピーカーをつないで聴いていますが、乾電池式なのでちょっと面倒だったりします……。
夜はヘッドフォンですが、もうちょっといいスピーカーが欲しい今日この頃です。

 

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