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ヒヤリ・ハット事例 過去最多に9月3日 5時25分
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医師や看護師などが、重大な医療事故につながるおそれを感じたいわゆる「ヒヤリ・ハット」の事例が、去年1年間に全国の主な医療機関で62万件余りに上り、これまでで最も多くなったことが分かりました。
ヒヤリ・ハットは、医師や看護師、薬剤師などが一歩間違えれば重大な医療事故につながるおそれを感じ、「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりした事例です。
医療事故などを分析している日本医療機能評価機構によりますと、去年1年間に全国456の医療機関から報告されたヒヤリ・ハットの事例は62万7000件余りで、前の年よりも6万7000件増え、過去最多になりました。
このうち最も多かった事例は、薬の処方や投与に関するもので、全体の3分の1に当たる20万8000件でした。
処方する薬の量を間違えたり、名前が似た別の薬を処方したりしたケースが多く、重大な事故につながったと考えられるケースもおよそ600件あったということです。
入院患者の日常生活を巡る事例では、転倒が最も多く、食事を配り間違えアレルギーを起こしそうになったケースもあったということです。
日本医療機能評価機構は「医療機関で、ヒヤリ・ハットを事故防止につなげる意識が定着し、件数が増えたとみられる。ほかの病院での事例も参考に重大な医療事故を防いで欲しい」と話しています。
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