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浅漬け 道内85施設で殺菌せず
9月2日 6時26分

札幌市の食品会社が製造した浅漬けが原因の病原性大腸菌O157による集団食中毒を受け、北海道が道内の漬け物の製造施設への立ち入り調査を行った結果、85の施設で原料となる野菜の殺菌を行っていなかったことが分かりました。

今回の集団食中毒を受け、北海道は、道内のおよそ560の漬け物の製造施設を対象に緊急の立ち入り調査を実施し、1日、調査結果を公表しました。
それによりますと、浅漬けを製造している116の施設のうち、原料の野菜を加熱や塩素系の消毒液で殺菌していなかった施設が85か所あったことが明らかになりました。
このほか、調理器具の洗浄や消毒が適切でない施設が16か所、施設の清掃や換気が不十分な施設が8か所、従業員の検便を実施していない施設が86か所などとなっていて、44の調査項目すべてで問題がなかったのは、僅か1施設だったということです。
これについて、北海道は「今の制度上、行政処分を行うほどの不適切な事案はなかった」とする一方、「殺菌の実施などに強制力を持たせる仕組みを作るよう、今後、国に求めていきたい」と話しています。

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