報道発表資料 [2007年7月掲載]

〜アフリカゾウのパオが急逝しました〜

平成19年7月12日
建設局
(財)東京動物園協会

 多摩動物公園(園長 土居 利光)では、富士自然動物公園(富士サファリパーク)にBL(ブリーディングローン)中のアフリカゾウ「パオ」が死亡しましたのでお知らせします。「パオ」は多摩動物公園で生まれた最初のアフリカゾウでした。

写真
【元気な頃のパオ】

1 死亡したアフリカゾウ

(1)死亡日 平成19年7月11日(水) 午後0時15分
(2)名前 パオ
(3)性別 オス
(4)年齢 9歳
(5)死因 詳しい死因を知るため、現在解剖中です。

2 経緯

 多摩動物公園で平成10年4月25日に父親「タマオ」と母親「アイ」の間に初めて誕生した子どもです。「パオ」は平成13年10月17日、富士自然動物公園(富士サファリパーク)にBL(ブリーディングローン)により貸出をしました。7月初め頃より食欲低下がみられほとんど水も飲まないような状態でした。検査をしたところ細菌感染が疑われたため、投薬などを続け様子を見守っていましたが7月11日(水)に死亡しました。将来繁殖が期待されていましたので本当に残念です。
 なお、「パオ」の妹「マオ」(平成14年6月13日生まれ)は盛岡市動物公園に平成18年6月13日BLでお嫁入りし、元気に暮らしています。

※BL(ブリーディングローン)について
 繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって新たなペア形成を促し、繁殖に寄与することを目的としている。

【参考】

●アフリカゾウ(ワシントン条約附属書第I表、ただし一部地域はII表)

  • 学名:Loxodonta africana
  • 英名:African elephant
  • 分類:長鼻目 ゾウ科
  • 分布:アフリカ・サハラ砂漠以南
  • 生息地:密林、サバンナ、沼地、半砂漠地帯。低地から海抜5,000メートル以上の高地に住む。
  • その他:産児数は1頭。誕生時の子の体重90〜120キログラム。哺乳期間2〜3年。妊娠期間は約22ヶ月。

問い合わせ先
(財)東京動物園協会
多摩動物公園
 電話 042−591−1611
建設局公園緑地部管理課
 電話 03−5320−5365