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バーコードの話
10.Code128の構造

Code128は英数字・記号・機能コードのすべてを表示できる高機能バーコードです。
A,B,Cの3種のコードパターンがあり、それぞれ切り替えて使用します。
特にコードCでは、数字2桁を3本のバーとスペースで表示しますので、表示密度も高くなります。

■ キャラクタ
★数字(0〜9)、英字(A〜Z)、記号、機能コードを表示します。
■ マルチレベル
★最小の単位(モジュール)の1〜4倍の値をとるバーとスペースの組み合わせです。
★3本のバーと3本のスペースで一つのキャラクタまたは数字2桁を表示します。
★1キャラクタは11モジュールからなり、バーのモジュール数合計は偶数、スペースは奇数になります。
■ 連続コード
★黒白黒白黒白という並びになり、連続してキャラクタを表示します。
★スタートキャラクタはコード体系の種類を指定するため、3種あります。
★ストップキャラクタのみは4本のバーと3本のスペースからなり、合計13モジュールです。
★チェックキャラクタモジュラス103という方式で計算します。
Code128キャラクタ一覧
シンボルキャラクタ値 キャラクタ BarPattrn
16進 10進 コードA コードB コードC BSBSBS Images
00 0 (SP) (SP) 00 212222
01 1 ! ! 01 222122
02 2 " " 02 222221
03 3 # # 03 121223
04 4 $ $ 04 121322
05 5 % % 05 131222
06 6 & & 06 122213
07 7 ' ' 07 122312
08 8 ( ( 08 132212
09 9 ) ) 09 221213
0A 10 * * 10 221312
0B 11 + + 11 231212
0C 12 , , 12 112232
0D 13 - - 13 122132
0E 14 . . 14 122231
0F 15 / / 15 113222
10 16 0 0 16 123122
11 17 1 1 17 123221
12 18 2 2 18 223211
13 19 3 3 19 221132
14 20 4 4 20 221231
15 21 5 5 21 213212
16 22 6 6 22 223112
17 23 7 7 23 312131
18 24 8 8 24 311222
19 25 9 9 25 321122
1A 26 : : 26 321221
1B 27 ; ; 27 312212
1C 28 < < 28 322112
1D 29 = = 29 322211
1E 30 > > 30 212123
1F 31 ? ? 31 212321
20 32 @ @ 32 232121
21 33 A A 33 111323
22 34 B B 34 131123
23 35 C C 35 131321
24 36 D D 36 112313
25 37 E E 37 132113
26 38 F F 38 132311
27 39 G G 39 211313
28 40 H H 40 231113
29 41 I I 41 231311
2A 42 J j 42 112133
2B 43 K K 43 112331
2C 44 L L 44 132131
2D 45 M M 45 113123
2E 46 N N 46 113321
2F 47 O O 47 133121
30 48 P P 48 313121
31 49 Q Q 49 211331
32 50 R R 50 231131
33 51 S S 51 213113
34 52 T T 52 213311
35 53 U U 53 213131
36 54 V V 54 311123
37 55 W W 55 311321
38 56 X X 56 331121
39 57 Y Y 57 312113
3A 58 Z Z 58 312311
3B 59 [ [ 59 332111
3C 60 \ \ 60 314111
3D 61 ] ] 61 221411
3E 62 ^ ^ 62 431111
3F 63 _ _ 63 111224
40 64 NUL ‘ 64 111422
41 65 SOH a 65 121124
42 66 STX b 66 121421
43 67 ETX c 67 141122
44 68 EOT d 68 141221
45 69 ENQ e 69 112214
46 70 ACK f 70 112412
47 71 BEL g 71 122114
48 72 BS h 72 122411
49 73 HT i 73 142112
4A 74 LF j 74 142211
4B 75 VT k 75 241211
4C 76 FF l 76 221114
4D 77 CR m 77 413111
4E 78 SO n 78 241112
4F 79 SI o 79 134111
50 80 DEL p 80 111242
51 81 DC1 q 81 121142
52 82 DC2 r 82 121241
53 83 DC3 s 83 114212
54 84 DC4 t 84 124112
55 85 NAK u 85 124211
56 86 SYN v 86 411212
57 87 ETB w 87 421112
58 88 CAN x 88 421211
59 89 EM y 89 212141
5A 90 SUB z 90 214121
5B 91 ESC { 91 412121
5C 92 FS | 92 111143
5D 93 GS } 93 111341
5E 94 RS ~ 94 131141
5F 95 US DEL 95 114113
60 96 FNC 3 FNC 3 96 114311
61 97 FNC 2 FNC 2 97 411113
62 98 SHIFT SHIFT 98 411311
63 99 CODE C CODE C 99 113141
64 100 CODE B FNC 4 CODE B 114131
65 101 FNC 4 CODE A CODE A 311141
66 102 FNC 1 FNC 1 FNC 1 411131
67 103 スタートA 211412
68 104 スタートB 211214
69 105 スタートC 211232
ストップ 2331112
 
11.Code128の意味

コードセット

  • Code128はアスキー文字コードのフルセットを表示できる規格ですが、128のアスキー文字すべてに単純にコードを割り振っているわけではありません。
  • コードセットという概念を導入し、コードセットごとにバーコードシンボルとキャラクタを結びつけています。(下の換算表参照)
  • コードセットCでは数字2個を一つのバーコードシンボルで表しますので、このコードセットを使用すると、複雑な数字の組み合わせを短いバーコードシンボルで表示できます。

コードセットA
  英数字(大文字)、制御コードおよび特殊コード
コードセットB
  英数字(大文字・小文字)、及び特殊コード
コードセットC
  00〜99の数字2個の組み合わせ、及び特殊コード

コードキャラクタ

  • 各コードセット内には「コードA」「コードB」「コードC」という特殊キャラクタがあります。
  • このキャラクタが現れると、以降のコードセットが変更されます。
  • この変更は次に再び変更されるか、コードの最後まで有効です。

シフトキャラクタ

  • シフトキャラクタ直後の1キャラクタだけを、指定のコードセットで解釈します。
  • その後は元のコードセットにもどります。

ファンクションキャラクタ

  • 「FNC1」〜「FNC4」があり、特殊な用途に用いられます。
  • 「FNC2」はメッセージの一時蓄積機能、「FNC3」は読み取り装置の初期化に用いられます。
  • UCC/EAN128では、スタートキャラクタの直後に、「FNC1」を置きます。読み取り装置はこのキャラクタでUCC/EAN128バーコードであることを知ります。
  • UCC/EAN128では、可変長の項目区切りとしても「FNC1」を使用します。

チェックキャラクタ

  • Code128ではチェックキャラクタが必要です。ストップキャラクタの前に置きます。計算方法は「モジュラス103」という方式で、以下のような手順で計算したキャラクタを表します。
  1. 表示キャラクタ(スタートキャラクタを含め、ストップキャラクタを含まない)を下の換算表で数値に変換する。
  2. 全部の数値の合計をとり、103で割り、余りを求める。
  3. 換算表から、余りに相当するキャラクタを選んで、ストップキャラクタの前に置く。
表示内容 CodeB C o d e 1 2 8 合計
換算した数値(A) 104 35 79 68 69 17 18 24
重み(B) 1 1 2 3 4 5 6 75
(A)×(B) 104 35 158 204 276 85 108 168 1138
103で割った余り 5
チェックキャラクタ %
Code128の表示例
チェック
キャラクタ
計算用数値
キャラクタ   チェック
キャラクタ
計算用数値
キャラクタ
コードA コードB コードC コードA コードB コードC
0 (SP) (SP) 00 53 U U 53
1 ! ! 01 54 V V 54
2 " " 02 55 W W 55
3 # # 03 56 X X 56
4 $ $ 04 57 Y Y 57
5 % % 05 58 Z Z 58
6 & & 06 59 [ [ 59
7 ' ' 07 60 \ \ 60
8 ( ( 08 61 ] ] 61
9 ) ) 09 62 ^ ^ 62
10 * * 10 63 _ _ 63
11 + + 11 64 NUL ‘ 64
12 , , 12 65 SOH a 65
13 - - 13 66 STX b 66
14 . . 14 67 ETX c 67
15 / / 15 68 EOT d 68
16 0 0 16 69 ENQ e 69
17 1 1 17 70 ACK f 70
18 2 2 18 71 BEL g 71
19 3 3 19 72 BS h 72
20 4 4 20 73 HT i 73
21 5 5 21 74 LF j 74
22 6 6 22 75 VT k 75
23 7 7 23 76 FF l 76
24 8 8 24 77 CR m 77
25 9 9 25 78 SO n 78
26 : : 26 79 SI o 79
27 ; ; 27 80 DEL p 80
28 < < 28 81 DC1 q 81
29 = = 29 82 DC2 r 82
30 > > 30 83 DC3 s 83
31 ? ? 31 84 DC4 t 84
32 @ @ 32 85 NAK u 85
33 A A 33 86 SYN v 86
34 B B 34 87 ETB w 87
35 C C 35 88 CAN x 88
36 D D 36 89 EM y 89
37 E E 37 90 SUB z 90
38 F F 38 91 ESC { 91
39 G G 39 92 FS | 92
40 H H 40 93 GS } 93
41 I I 41 94 RS ~ 94
42 J j 42 95 US DEL 95
43 K K 43 96 FNC 3 FNC 3 96
44 L L 44 97 FNC 2 FNC 2 97
45 M M 45 98 SHIFT SHIFT 98
46 N N 46 99 CODE C CODE C 99
47 O O 47 100 CODE B FNC 4 CODE B
48 P P 48 101 FNC 4 CODE A CODE A
49 Q Q 49 102 FNC 1 FNC 1 FNC 1
50 R R 50 103 スタートA
51 S S 51 104 スタートB
52 T T 52 105 スタートC
 
12.UCC/EAN128コードの意味

UCC/EAN128の概要

  • UCC/EAN128は国際共通の流通補足シンボルとして制定されました。
  • バーコードシンボルとしてはCode128の体系を使用しています。
  • アプリケーション識別子(AI)という2〜4桁の数字と、その後に続く最大30桁の数字、英字、記号から構成されます。
  • AIによって、使用できる文字(数字、英字、記号)などは決まっています。
  • 一つのバーコードシンボルに複数のAIを使用し、いくつかの情報を一つに表示できます。
  • AIはOCRフォントで表示時には慣例的には( )でくくって表示されています。
■ アプリケーション識別子の意味
00 輸送容器用連続コード 数字18桁でJANやITFを補足したパッケージ管理用コードを表示
01 出荷用コンテナコード ITF14(物流識別コード+JAN13桁)を表示
10 バッチナンバー 生産ロットごとにつけられた固有番号を表示
11 日付(YYMMDD) 製造日を表示
13 包装日を表示
15 保証期限を表示
17 販売期限を表示
20 変種となる商品 数字2桁で新しい商品とはいえない場合に変種を表示
21 連続番号 数字1〜20桁で連続番号を表示
30n 個々の数量 数字1〜8桁で包装、梱包単位の数量を表示
310n 重量などの数字
(nは小数点以下の桁数)
数字6桁で表示
正味重量(Kg)
311n 長さを表示
312n 幅・直径を表示
313n 深さ・高さ・厚さを表示
314n 面積を表示
315n 容積を表示
316n 体積を表示
320n 正味重量(ポンド)を表示
400 発注番号 数字0〜30桁で発注番号を表示
410 取引関連コード
数字13桁で表示
出荷先コードを表示
411 請求先コードを表示
412 仕入先コードを表示
420 郵便番号 数字13桁で郵便番号を表示
90〜99 内部用途 内部向けに英数字1〜30桁で自由に使用可能

UCC/EAN128の表示例

 
13.二次元コードについて

バーコードとの違い

バーコードは縦にバーとスペースが並び、読み取り時はその幅を読み取り、文字コードに変換します。情報は横方向の一次元のみにある、ということになります。
二次元コードはこれに対して、縦・横の2方向に情報を持つことができます。このことで、バーコードと比べて圧倒的に大量の情報を表現できます。

使われ方

普通、バーコードで表現されるのは簡単なコードのみで、そのコードに付随する情報は別途データベースからコードをキーにして読み取ることになります。
UCC/EAN128ではアプリケーション識別子を設定していろいろな情報を表現することが可能ですが、情報量はバーコードの幅に規定され、それほど多くの情報を表示できるわけではありません。
その限界を突破するものとして、二次元コードが注目されています。コードや日付などはもちろん、取引先への付加情報や注意次項など、今まででは考えられなかった情報を二次元コードで表現しておくことができます。

二次元コードの種類

二次元コードには、バーコードを縦に積み上げたもの(スタック式)と、縦・横の方眼を黒・白で表現したもの(マトリクス式)があります。
紀州技研工業のインクジェットプリンターでは、マトリクス式の「QRコード」を印字することができます。

 
 
 
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