伊賀に快勝し、サポーターの声援に応えるINAC神戸の川澄=浦和駒場スタジアムで(佐藤哲紀撮影)
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◇プレナスなでしこリーグカップ準決勝 INAC神戸5−1伊賀
サッカー女子のなでしこリーグカップは2日、さいたま市浦和駒場スタジアムで準決勝2試合を行い、大会初優勝を狙うINAC神戸は伊賀に5−1で圧勝した。日テレは新潟を3−0で下し、決勝に進出。決勝戦は9日、NACK5スタジアム大宮で行われる。INAC神戸は、FW高瀬愛実(21)のゴールなどで前半で3得点。後半にはFWゴーベルヤネズ(24)が自身3点目でハットトリックとし、FW川澄奈穂美(26)がダメ押し点を決めた。
“右の川澄ちゃん”がついに完全覚せいした。後半14分だった。相手陣内右サイド。カウンターを狙ったソヨンのパスをトップスピード近くで受けると、川澄はさらに加速した。ドリブルでDFを振り切り、最後はGKの逆を突き、右足でゴールネットを揺らした。
4−1と勝負をほぼ決めていた中での、超が付くダメ押し弾。それでもゴールの味は格別だった。「90分通して、常にゴールを目指すのは変わらない。相手が前がかりだったのでカウンターを狙ってて、いいパスを出してくれた」。ロンドン五輪後初ゴールに川澄ちゃんスマイルもこぼれた。
INAC神戸では、開幕から3トップの左でプレー。だが7月8日のリーグカップ・千葉戦(ホムスタ)から右の高瀬とポジションを変更した。中へと切れ込んで右足で打つ川澄の得意の形には、厳しいマークが付いた。それを回避し、さらには高瀬の右足を有効に使うための変更。この布陣が機能しだした。前半12分には左サイドの高瀬が右足で豪快な20メートルミドルシュート。「左に入ったからこのゴールが生まれた」と言う。右の川澄は縦への突破、あるいは右DF近賀との連係で伊賀DF陣を崩した。前半25分のゴーベルヤネズの勝ち越し点も川澄の右からのFKから生まれた。
今季のINACの目標は3冠総取り。まずはリーグカップに王手をかけた。「1個目のタイトルを取るために、一生懸命戦いたい」と決勝へ向け意気込む川澄。負ける気はしない。公式戦43戦負けなし中だが、チームはなおも進化している。 (島田明)
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