中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

チェン、“悔”投、6イニング2/3降板で8敗目 地区首位ヤ軍と再び3ゲーム差

2012年9月3日 紙面から

◇ヤンキース4−3オリオールズ

 【ニューヨーク穐村賢】ああ、“悔”投−。オリオールズのチェン・ウェイン投手(27)=前中日=は1日(日本時間2日)、敵地での地区首位ヤンキース戦に先発。3−2と1点リードの7回2死一、三塁としたところで勝利投手の権利を持ったまま降板したが、2番手の救援右腕ペドロ・ストロップ(27)が逆転を許し、チェンに8敗目(12勝)がついた。4安打4失点(自責3)、4奪三振だったチェンは「情けないピッチングになった」と自らを責めた。ヤ軍との差は再び3ゲームに開いた。

 悔やんでも悔やみきれなかった。4回2死までパーフェクト、6回までカノのソロアーチなど2安打のみという快投。それが、3−1と2点リードの7回にまさかの落とし穴が待っていた。

 2死一塁から7番ニックスを2球で追い込みながら、四球で歩かせてしまう。チェンは「四球が悔やまれる? もちろん。あそこをしっかり抑えていれば点に絡むこともなかった」と唇をかんだ。続くヌネスのバットはへし折ったが、緩い打球は中前にポトリと落ちる適時打となり、1点差に迫られる。ここでベンチから歩いてきたショーウォルター監督の姿を目にしたチェンは、大きく一つため息をつき、目を合わせることなく指揮官にボールを手渡した。

 「自分の中ではいけたと思うが、たぶん体力的に疲れているように見せてしまった。そういうふうに見られてしまった自分が悪い」。背番号16は、自らを責めた。

 悪夢は続く。後を継いだストロップは救援でリーグ5位の防御率1・86も、イチローへの四球で満塁とすると、ジーターも歩かせて押し出しで同点。そしてスウィシャーのゴロを、今度はリーグ遊撃トップの守備率9割9分2厘を誇るハーディがまさかのポロリで、一気に逆転された。

 これで地区首位のヤンキースとは再び3ゲーム差に開いたが、下を向いている暇はない。6日からは今季最後の直接対決となるヤ軍との4連戦が本拠地ボルティモアで待っている。左腕の次回登板は、その天王山となる目算が高い。「チームが勝つことを目指しているだけ。(自分)一人でどれくらい勝っているかはどうでもいい」とチェン。ヤ軍との相性は悪くない。すぐにやってくる雪辱の舞台で今度こそ“大リーグの盟主”を打倒し、チームを15年ぶりのプレーオフに導くつもりだ。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ