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【サッカー】

かいぶつがドイツ倒す

2012年9月3日 紙面から

練習で、鋭い動きを見せる西川(右)と田中陽=埼玉県内で

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 ドイツ退治は、“かいぶつ”にお任せ−。4日のU−20女子ワールドカップ(W杯)準決勝でドイツと対戦するヤングなでしこは2日、埼玉県内のグラウンドで練習を行い、紅白戦などで調整した。注目は、1次リーグ第3戦のスイス戦で豪快なミドルシュートを決めたFW西川明花(あすか、20)=高梁吉備国際大=。大学の先輩に付けられたという“かいぶつ(怪物)”のニックネームそのままに、パワフルゴールをドイツゴールにたたき込む。

 パンチ力のあるシュートとは全く逆だ。西川はおっとりした話しぶりで、なぜか平仮名で“かいぶつ”というニックネームの由来を話し始めた。「えっとぉ…。大学の練習に行ったとき、先輩に付けられたんですけど、私のシュートの威力がすごかったみたいで…」。スイス戦で、後方に流れたボールを振り向きざまに右足を振り抜く豪快弾を決めた。今大会初先発となった準々決勝の韓国戦では柴田の先制点をアシスト。この日の紅白戦(前後半10分ハーフ)でも主力組に入り、両チーム唯一の得点を挙げるなど、好調をキープしている。

 札幌・北海道文教大学明清高出身で、なでしこジャパンFW高瀬(INAC神戸)の2学年下。当時を知るサッカー部の高崎祐治監督(61)は「そんなに上手ではなかったが、まじめに頑張る子だった。北海道リーグで、どちらかというと西川の方がゴールを量産し、高瀬が徐々に焦りだしたときがあった。ポテンシャルはあったし、吉備(国際大)に行って開花した」と振り返る。大学2年目の西川自身も「去年よりポジショニングを考えるようになった。それまでは本能で…(笑)」と、大学での成長を実感している。

 男子ロンドン五輪代表のFW宇佐美(ホッフェンハイム)をほうふつさせるドリブルも魅力の西川は「ドイツは全体的にうまくて速い。ウイークポイントはありますが、秘密です。あの(スイス戦の)得点が国際大会の初ゴール。もっと取りたい」とほほ笑んだ。 (関陽一郎)

 

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