カラオケした後、たまにメールがありました。
私もドキドキしながらメールをしました。
まだ彼の家族も日本にいたのでお互い1通か2通ほどの簡単なものでした。
12月始めに彼からこちらへ来る日程のメールがきました。最後にいつも「返信不要です。」と書いてあるのが寂しかったなぁ。しょうがないけど…。
彼の奥さんは彼の仕事のパソコンと携帯を必ずチェックするそうです。
私にはそういう行為は信じられないことですが、私も夫がいたらしてたのかな?もし彼の立場が私だったら絶対イヤです!いくら配偶者とはいえ考えてしまいますね。
かなりヒステリックな奥さんでケンカすると携帯折ったり、暴力的になることも日常茶飯事だそうです。彼はいつも穏やかに過ごしたいと言っています。
12月12日の夜にシティーホテルで会いました。私の住んでる所からは震災被害で電車も走らず高速バスでしか行けない場所なのでホテルのシングルを事前に予約していました。早速、ホテルのフレンチレストランでご馳走になりました。フレンチなんて緊張するし、ましてや彼が目の前に座っているのですからドキドキしました。彼はワインを自分で作れるくらい詳しいので飲みやすい白ワインを選んでもらいました。スッキリして美味しい!って思いました。彼は赤ワインを飲んでいて味見を勧められました。私にはムリ目な味でした。彼に白ワインの味を聞かれ「ブドウの渋い感じ。」って言ったら、とても笑っていました。
食事が終わりお部屋に戻るときに彼のお部屋でお話しましょうと誘われました。彼はツインのお部屋でした。私もこんな年になっても疎すぎるのかよくわかっていなかったんです。彼に私がシングルを予約していたことを告げるとえっ?と言う顔をしていました。
お互いそれぞれベッドに座って、またたくさんお喋りしました。共通の話題もないのに盛り上がれるんです。もうそろそろ午前0時というとき、私が自分のお部屋に帰ろうとしたら「ハグしよう。」と言われました。
私はこの頃やたらハグに慣れていたのです。外国人のボランティアの人といつも会っていてハグを誰とでも気兼ねなくしていたのです。その感覚で軽いものだと思ったらぜんぜん、まるっきり別物のハグでした。背中や腕やお尻の方まで撫でられ思わず「イヤだぁ!」って言ってしまいました。夫が死んでからこんなことまったくなく清く正しく生きてきたのです。
私は慌てて彼の部屋から飛び出しました。
続きます。
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