MARIのブログ

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次の日の午後、私が体育館の自分の場所に座っていると、昨日の男性(彼)が私を訪ねてやって来ました。たった20分ほどの会話でしたが、昨日と打って変わって楽しく笑ってお喋りしたのです。お喋りしているときの彼の目がとても優しくて安心できました。夫が亡くなって以来、男性に壁をつくっていた私には不思議な感覚でした。本当に楽しい時間だったのです。後日、彼から聞いたのですが、彼は片道3時間かけて前の現場から私に会いにきたそうです。飛行機の時間も迫っていたので急いで帰ったそうです。


それから10日たったときに彼から手紙が届きました。また取材したいと書いてありました。最後のほうに「偶然とはいえとても素敵な方に出会えて光栄です。」
私はあの日から彼のことが何故か忘れられずいたので手紙がきて本当に嬉しかったのです。


それから2カ月後、彼は私の住んでいる仮設住宅を訪ねてきました。チョコレートのお土産を貰ったんですが、わざわざ子供達用と私用に別々な物を選んできたのでした。いろんな被災した際の話をしたり、世間話だったり、2時間ほどしたときにお昼になりました。
彼は私をランチに誘ったのです。男性と2人でご飯を食べるのも夫以外とは初めてだったので躊躇しましたが、なぜかランチをしてしまいました。ランチをしながらも一生懸命私に話しかけて来る彼に嬉しさを感じました。


別れ際に握手をしました。彼はまた会いたいですと言いましたが、私と会うことに彼のメリットがあるとは想えず、一旦は断りました。彼は「繋がっていたいんです。」と言いました。またいつか会う約束をしました。


私はまたいつか会えることがとても嬉しくて、今まで忘れていたドキドキ、ワクワクした感情を想い出しました。



また、次に続きます。

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