MARIのブログ

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電信柱が次々とドミノのように倒れてきて、自宅前の電信柱が私達の避難している部屋に倒れてこようとしていました。私は「倒れてくんなー!!」と叫んでいました。電信柱は脇にそれて倒れたので私達は無事でした。それから窓ガラスの割れる鈍い音やあっちこっちに瓦礫のぶつかる音が聞こえてきて、とても不気味でした。私は三女だけはどうしても守りたかったので、天井裏に上がりました。こういう場合は馬鹿力が出てくるんですね。結構高さがあって普通だったら上がれないです。67歳の母もあがれたんです。父はしっかり様子を見ていて、天井裏に実況してくれました。三女は私が手を握ろうとすると「お母さんに手を握ってもらうと、これで終わりになりそうだから嫌だっ!」と、拒みました。そして、「お父さん、助けてっ、お父さん、助けてっ!」と震えながら叫んでいまた。私も夫に「娘を守って!」と叫んでいました。
あんなに聞こえていた防災無線の声が、段々遠くなり、次第に何も聞こえなくなりました。きっと防災無線の鉄塔が倒れたんだと思いました。


どれ位の時間が経ったのでしょう。父から落ち着いたようだから下りてくるように言われました。辺りは暗くなってきて、し~んと静まり返っていました。水かさは上がったり、下がったり変動していました。
自宅の道路を挟んで向かい側に燃料屋さんがあったのですが、跡形もなく消えていました。

祖母は温かいお湯を欲しがりますが、何度無理な事を説明しても何度も欲しがり、こちらもイライラしました。みんなお昼から何も食べていないので空腹でした。


そうしているうちに見知らぬ男性がずぶ濡れで部屋に入って来ました。ガクガク、ブルブル震え話せる状態ではありませんでした。取り合えず、母が男性の服を脱がせ、乾いた服に着替えさせました。ちょうど乾いた洗濯物(娘達の服)があったので、我慢して着てもらいました。あまりに身体が冷え切り、着替え中に腕が上がらないほどでした。布団、毛布、ありったけを掛けてあげ、私と母は股の間に男性の足を挟んで暖め、2人でずーっとさすっていました。とにかく男性の命を守りたかったのです!
その甲斐もあり男性の身体が暖かくなってきました。泥水も多量に飲んでいたようで、呼吸も苦しそうにしていましたが、二度もどしてスッキリしたのかスヤスヤと眠りました。命を守れて良かった!

水位も下がり始め、やっと生きてる!助かった!そう、実感できました。

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