男性が落ち着いてから、我が家に来るまでの出来事を話してくれました。
男性(これからAさんと呼びます)は自動車学校の送迎バスの運転手さんで生徒さんを迎えに行く途中に地震にあい、津波が来ることを知ったそうです。それで、生徒さんの迎えを止めて、自宅にいる年老いた両親の様子を見に行ったそうです。二階に避難するように言って、Aさんは自動車学校へ向かおうと国道を走っている時に津波に遭ったと言っていました。国道は避難する車と自宅に戻る車で渋滞していたそうで、そこに大津波が押し寄せたそうです。しばらく、あちこちにぶつかりながらもAさんの車は浮いていたそうです。でも、もう限界というところで車から水の中へ飛び込んだそうです。泳ぎにはかなり自信があったそうですが、凍えるような水の冷たさに身体は動かなくなり、1度は水の底に沈んだそうです。しかし、海水なので浮き上がり私の家の裏側にたどり着いたそうです。裏は水の流れも穏やかで、垣根の木に捕まり30分ほどそのままいたそうです。雪が舞い散る中、これで終わりかなと思ったときに、勝手口のドアが開いたそうです。普段は鍵をしっかりかけていましたが水圧で開いたのでしょう。Aさんは望みをかけて我が家に入ったそうです。すぐ足もついて二階に上がり、私達を見たときに「助かった!」と安心したそうです。
それがAさんとの出会いですが、それから何かとご縁があり、避難所も同じ、仮設住宅も同じところに住んでいます。
ご縁って不思議ですね
(o^∀^o)
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