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原発事故 遺伝子への影響を調査へ8月31日 6時46分
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環境省は、東京電力福島第一原発の事故で被害を受けた人たちを対象に、放射線がヒトの遺伝子に影響を与えていないかどうか、来年度から調査を始める方針を固めました。
これは、30日夜、福島市で開かれた会合で、細野環境大臣が明らかにしたものです。
原発事故のあと、福島県内の住民からは、拡散した放射性物質の影響で遺伝子などに影響が出るのではないかという不安の声が相次いでいます。
このため環境省は、原発事故で被害を受けた人たちのうち、希望する人を対象に、血液を採取するなどして、放射線が遺伝子に影響を与えていないかどうか、来年度から調査を始める方針を固めました。
調査の開始時期や対象となる人の範囲については決まっていないということですが、環境省は、福島県立医科大学や研究機関と連携して、子どもを優先的に調査を始めたいとしています。
会合のあと、細野環境大臣は「福島の皆さんの健康は、5年や10年ではなく、今後、半世紀以上にわたって見守っていかなければならない。遺伝子レベルでの影響をしっかり把握していくことが将来に備えることになると思う」と話していました。
環境省は調査に関わる費用について、来年度予算の概算要求に盛り込むことにしています。
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