
auのiPhoneのフィールドテストの画面。Band Classの部分に800MHzの表示が見える
前回は東京スカイツリー、渋谷ヒカリエなど都内の有名スポットで、開始から1か月経過したソフトバンクのプラチナバンドを探してみた編集部(
※前回の調査はこちら⇒http://nikkan-spa.jp/279618)。ご存じのとおり、プラチナバンドとは700MHz~900MHzを中心とする極超短波の帯域のことで、高い周波数に比べて建物を回り込むのが特徴で、従来の電波(2GHz)ではカバーしきれていなかったエリアをカバーできるようになるため、つながりやすく快適な通信サービスが利用できるようになるといわれている。結局、有名スポットではプラチナバンドを受信できなかったわけだが、今度は山手線全駅でプラチナバンドを探してみた。今回もiPhoneの隠しコマンド「フィールドテストモード」を使い、山手線全駅で受信する電波の種類をチェック。その結果が下の表だ。
⇒【結果】はこちら http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=278839

記者は山手線を内回りと外回り、都合2週してみたが、これほど違いがあるとは。。。
記者が計測した限りでは、山手線全駅でプラチナバンドつまり900MHzを受信することはなかった。やはり”プラチナ”というだけあって希少性が高いのだろうか。一方、今回も前回に続いてauのiPhoneでも計測してみたところ、約3分の2の駅でプラチナバンドを受信(auのプラチナバンドは800MHz)。auの場合、新橋や品川、大崎といった山手線の南東から南のエリアにある駅では2GHzだったが、それ以外の駅では800MHzを受信していた。
参考までに山手線で移動中、動画サイトでマンチェスターUの香川真司が初ゴールを決めた動画を選択後、再生されるまでの時間を2回計測してみたところ、ソフトバンクは46秒0(高田馬場-新大久保間)と43秒3(新宿-代々木間)、auは10秒4(高田馬場-新大久保間)と7秒3(新宿-代々木間)という結果に。またしても、ソフトバンクは画面の表示は遅くないのだが、再生が始まるまでに時間がかかってしまった。こうした状況は、プラチナバンドサービスが普及すれば解消すると思われるが。。。
なかなか見つからないので、ソフトバンクのプラチナバンド特設サイトにてエリア拡充速報を見てみたところ、7月25日のサービス開始以降今月22日までに、東京都内でプラチナバンドサービスが始まったエリアは28か所。山手線の駅周辺よりも世田谷区、練馬区、西東京市、府中市など郊外でのエリア増加が目立つ。サイトによれば、9月末までに右画像のエリアで順次プラチナバンドサービスが開始される予定になっているが、あと1か月しかないなかで、果たして間に合うのだろうか?

9月末までに順次、上記の赤い部分のエリアでプラチナバンドサービスが始まる予定になっている
<取材・文・写真/日刊SPA!取材班>