山形のニュース
いただきます 山形で日本一の芋煮フェスティバル
 | 巨大な鍋で作った熱々の山形風芋煮。会場の河川敷は大勢の人でにぎわった |
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 | 感謝の気持ちを込め、避難者が精力的に芋煮の配膳作業に当たった |
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直径6メートルの巨大な鍋で作った芋煮を味わう「第24回日本一の芋煮会フェスティバル」が2日、山形市の馬見ケ崎川河川敷であった。山形商工会議所青年部などでつくる実行委員会が主催した。 河川敷に設置された巨大鍋に投入された食材は、里芋約3トン、牛肉約1.2トンなど。スケールの大きな芋煮作りとあって、スタッフは重機なども駆使して、しょうゆ味の山形風芋煮を仕上げた。約1万8000食を来場者に配った。 巨大鍋からはもうもうと湯気が上がり、河川敷には食欲をそそる香りが広がった。芋煮を手にした来場者は仲間同士で土手などに座り、山形の秋の味覚を堪能した。 福島市の小学1年小川大河君(6)は、山形で避難生活を送っていた昨年に続き家族らと参加した。「すごい大きなお鍋にびっくりした。おいしく、楽しかった」と熱々の芋煮に笑顔を見せた。
<原発事故の避難者が配膳ボランティア>
山形市で2日あった「第24回日本一の芋煮会フェスティバル」会場で、福島第1原発事故の影響で山形県内に避難している母親たちが、ボランティアで来場者への配膳を担当した。「避難生活を支えてくれる山形の人々に恩返ししたい」と、会場を忙しく動き回った。 母親約20人が、「芋煮茶屋」と呼ばれるコーナーで配膳作業を受け持った。郡山市から南陽市に避難している菅原清子さん(41)は「山形の皆さんにはとてもお世話になっており、何か役に立ちたいと思った」と語り、来場者に笑顔で応対した。 今回のボランティアは、避難者と地元関係者が連携の機運を高める中で具体化し、NPOりとる福島避難者支援ネットワーク(山形市)などが参加者を募った。 郡山市から山形市に避難している、同NPO理事で「山形避難者母の会」代表の中村美紀さん(36)も娘3人を連れて参加。「地元の方々と心を通い合わせて運営に携わり、避難者同士のつながりも深まる充実した一日になった」と話していた。
2012年09月03日月曜日
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