今、インターネット上で反対運動が巻き起こり、
話題になっているのが、民主党政権が強行で
採決しようとしている、「ACTA」。
このブログのコメント欄にも、「ACTAのことを
考えてください!」という訴えが相次いでいて、
ただでも放射能のことで頭がいっぱいなのに、
「また新しいこと勉強せんといかんの?」と
思わずにはいられないのですが・・・。
「ACTAって、何?」
ほとんどの方が、そんな感じだと思うので、
今日の『チダイズム』は、インターネット上で
大論議が展開されている「ACTA」について、
どこよりもわかりやすく紹介したいと思います。
「ACTA」とは、ニセブランド商品や海賊版の
DVDの輸出禁止などを盛り込んだ国際条約、
「模倣品・海賊版拡散防止条約」のこと。
一言で言うと、「バッタモン禁止条約」です。
皆さんも、アジアを旅行したことがあれば、
一度や二度くらい、どこぞの小汚いオッサンに
「ロレックスのニセモノを買うアルか?」とか、
「エッチィーなDVDが、安いアルよ!」とか
言われて、「紗倉まなちゃんの最新DVDは
ありますか!紗倉まなちゃんのDVD!」と
小汚いオッサンがドン引くぐらいのテンションで
食いついたこともあると思うのですが・・・。
「もっと厳格に取り締まろう!」
こう言って、世界の国々と「国際条約」として、
「みんなで著作権や知的財産権を守る」と
言い出したのが、こちらの「ACTA」なのです。
はい。こうやって聞くと、べつに悪い条約では
ないような気がしますし、ロレックスみたいな
時計は、「本物であること」に価値があるので、
ドヤ顔でエセロレックスなんかつけた日には、
玉の輿を狙って、連日、どこぞの金持ち社長が
主催しているゲスなパーティーに繰り出してる
勘違い女どもに、「プギャー!」と言いながら
バカにされても、その時は自業自得です。
ですから、僕のように、「ロレックスを買う時は
本物を買うよ」と男の余裕を見せ、財布の中に
1000万ジンバブエドルが入っているような男は、
あんまり関係ないようにも思えるのですが・・・。
では、なぜ問題視されているの?
さあ、ここからが本番です。
「ACTA」は、「痛みを分かち合おう」と言い、
デコピン程度かと思いきや、本気のタイキックを
見舞ってくれた小泉政権時代に審議がスタート。
もともとは中国の違法な模倣品を規制する
目的で作られたのですが、こっそり話し合いを
進めるうちに、「著作権に違反しているサイトを
政府が閉鎖できるようにしよう」と言いました。
ですから、『チダイズム』のように、人知れずに
どこかのお兄さんが書いた日記を、そのまんま
オールコピーペーストして、ドヤ顔で、「俺って、
面白いヤツだろ?」感をプンプンさせている
ニセブログは、一発でアウトです。
そして、この「強制的に閉鎖できる」という
ACTAの内容には、政府に不信感を抱いている
日本の国民が、過敏に反応することになります。
「言論統制に利用されないの?」
ただでさえ、「放射能は危ない!」と言うと、
「政府は100ミリシーベルトでも安全だって
言ってるんだ!デマを流すな!」と言ってくる
オッサンが、あまりに激しいもんで、全然自由な
論議ができなくなってしまっている、今の日本。
そんな中で、政府が悪用できるかもしれない
国際条約を作ったら、ますます自由な論議が
できなくなってしまうのではなかろうか。そんな
懸念を抱いた人たちを中心に、日本のネットでも
話題になり、反対運動が起きつつあるのです。
実際、この国際条約は、ネット上の著作権にも
非常に厳しい規制をかけようという内容のため、
ポーランドを中心に、「インターネットの世界は、
もう少し自由でいいだろ!どこまで若者の
楽しみを奪うんだ!」と怒った若者が大規模な
デモをしており、EU全体に「ACTA反対」の
動きが急速に広がっています。
また、言いだしっぺの日本は、「悪用しない」と
言っているのですが、やり方によっては、特許が
切れたジェネリック医薬品の製造・販売にまで
規制をかけることができそうだということもあって、
世界中で、「この国際条約、ヤバくね?」という
空気になり始めています。
そもそも条文が不明確なので、誤った解釈で
いろいろな自由を侵害する恐れがあるのです。
さらに言えば、もともとは「模倣品や海賊版を
輸出させないこと」を盛り込んだ条約なのに、
悪用しようと思えば、薬の値段を不当に値上げ、
言論の自由を奪うことになるかもしれないという
リスクがあるくせに、
「海賊版大国」の中国様が、
この国際条約には不参加!
いくらアメリカ、カナダやオーストラリアなどに
「ニセモノを売るのは禁止な!」と言っても、
そもそも、そんなにニセモノを作っていないので、
中国が参加してくれないことには、意味がない!
本来の目的を失い、余計な
規制だけが残った国際条約。
ですから、メリットがなく、いろんな自由を奪う
デメリットしかないのなら、「やめちまえ!」と
言いたいところなんですが、さすがは民主党、
政治生命をかけて国民を苦しませる大増税で
お馴染みの野田政権です。
「言い出したのは日本なんだし、やめたら
メンツが潰れるだろうが!メンツのためなら
アナルだって舐める!それがメンツなんだ!
何があっても、メンツだけは守る!(キリッ」
民主党は、先日、国会で玄葉外務大臣が
「悪用しないから大丈夫」と釈明しましたが、
今まで「大丈夫」と言われて大丈夫だったことが
一度もないクズっぷりのため、口だけの説明で
信じられるはずがありませんでした。
だったら条文を書き変えろや!
これまで100万回ウソをついてきた詐欺師の
「大丈夫」なんて、誰が信用するのでしょうか。
だったら、絶対に悪用できないように、条文から
書き換えなければいけないだろうと思います。
肝心の中国様が不参加で、加盟した人たちに
デメリットしか残さない国際条約を、メンツを
守るために通していいのかどうか。
今、ニッポンが問われています。