購買力平価ベースの平均年収、韓国が日本抜く

 昨年の韓国の勤労者1人当たりの平均年収は名目では日本の60%に満たないが、為替レートや物価差を考慮すると、日本を初めて上回ったことが分かった。

 経済協力開発機構(OECD)の雇用見通し報告書によると、韓国のフルタイム勤労者の1人当たり平均年収は2万9053ドル(約228万円)で、日本の5万1613ドル(約405万円)の56%だった。しかし、為替レートと物価差を反映した実質購買力(購買力平価ベース)に換算すると、韓国の勤労者の平均年収は3万5406ドルで、日本(3万5143ドル)を263ドル上回った。購買力平価ベースで韓国の勤労者の年収が日本を超えたのは今回が初めてとなる。

 購買力平価ベースでは、1990年時点で韓国が2万1931ドル、日本が3万3511ドルで1万1000ドル以上少なかった。しかし、日本が不況を経験する間、韓国経済が成長を続けた結果、格差が縮まった。

 韓日の年収格差は、2003年に韓国の勤労者の平均年収が3万ドルを超えたことでわずかとなり、昨年初めて逆転した。

羅志弘(ナ・ジホン)記者
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