東アジア最大の陸上動物であるエゾヒグマはその昔、アイヌ民族にキムン・カムイ「山に居る神」と崇められていました。のぼりべつクマ牧場は、エゾヒグマの観察・研究・保護を目的に昭和33年、8頭から放牧を開始し、集団飼育・繁殖に成功。現在では約100頭の大所帯となりました。このように、のぼりべつクマ牧場は長年エゾヒグマの研究を続けてまいりました。このような研究の集大成として、
ヒグマ博物館、
飼育係のレクチャー、
クマのえさ作り体験など、豊富なメニューがあります。
・飼育係のレクチャー
長年に渡り、エゾヒグマの研究をしている飼育係はまさに
エゾヒグマのエキスパート。彼らの体験エピソードを交えながら、短時間でわかりやすいレクチャーを行います。
〜レクチャーのテーマ〜
・子グマについて
生まれたばかりの子グマの体重は、なんと!400g。ぐんぐん成長して、その年の秋には30sぐらいになります。
・クマの冬ごもり
のぼりべつクマ牧場のクマは眠りません。なぜクマ牧場のクマは眠らないのか、とても不思議な冬ごもりのメカニズムについてお話します。
・クマのお母さん
子グマが誕生するのは、1月〜2月くらい。母グマが冬ごもりをしている寒い真冬の時期に生まれてきます。出産シーンや授乳シーンなどのとても貴重な映像で説明致します。
・クマの食べ物
肉食と思われがちなエゾヒグマ。野生のクマは植物や木の実、昆虫類を食べています。野生のクマの食べ物、クマ牧場のクマの食べ物について詳しく説明致します。
・クマの嫌いなもの
北海道では生態系の頂点に立つクマですが、嫌いな食べ物や生き物があります。中でも一番嫌いなものは・・・きっと人間ではないでしょうか。
・えさ作り体験
生まれた時は400g。大人のオスは約1000倍近い大きさまで成長するエゾヒグマは一体どのようなものを食べているのでしょうか?野生のクマの食べ物、クマ牧場のクマの食べ物や好き嫌いについて簡単なレクチャーを交えながら、実際にエサ作りを体験することができます。
(要予約 有料200円/1人)
・世界にただ一つのヒグマ博物館
生後1日目から各世代別剥製、骨格標本やクマの起源と歴史、世界の分布図、人畜の被害状況、ヒグマの習性や生態など、非常に興味深い資料を約500点展示しており、ヒグマの一生をつぶさにご覧いただけます。
ヒグマと人間のかかわりも興味深くご覧いただける世界で唯一のヒグマ専門の博物館です。