東京都・尖閣諸島現地調査 約10時間にわたる調査終え記者会見
沖縄県の尖閣諸島での現地調査を終えた東京都の調査団が2日夜、記者会見を行った。
東京都専門委員の山田吉彦氏は「今回の調査は非常に意義深い、なくてはならない。むしろもっと早くやるべき調査であったと。この国全体にとっても大きな1歩だったと思います」と話した。
東京都の調査団は、尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島を、およそ10時間にわたって調べ、午後10時半ごろ、石垣港に戻った。
現地調査は、国の上陸許可が下りなかったため、船の上から実施され、調査団のメンバーは、不動産鑑定や船の避難場所の設置など、島の活用策を検討するためのデータの収集などを行った。
魚釣島では、沿岸の岩から滝のように水が流れ出ていて、水源があることが確認されたほか、島の南側で、奥行き70メートルほどの洞窟が見つかった。
東京都は今後、調査結果を分析し、島の購入金額の算定や、具体的な活用策について、まとめることにしている。