日韓関係:慰安婦問題に飛び火…専門家から自制求める声も
毎日新聞 2012年09月02日 13時10分(最終更新 09月02日 13時21分)
韓国政府内では、青瓦台(大統領府)高官が「(日本側の)反発の強さに驚いた」と語るなど、事態の進展に戸惑いがある。鎮静化を図った方が良いという意見も出ているが、女性の尊厳というデリケートな問題であるだけに慰安婦問題の対応は難しく、「来年2月に退任する李明博政権下での関係改善は無理」(外交筋)という悲観的な見方が強い。
ソウル大日本研究所の朴チョル熙(パク・チョルヒ)所長は「中途半端に事態を鎮静化させようとしても、うまくいかない。当面は、お互いが相手を刺激しないようにして、これ以上に問題が拡大しないよう状況管理をすることが両国に求められる」と話している。