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2012年1月 9日 (月)

『伊藤みどり トリプルアクセルの先へ』

 この三連休で、『伊藤みどり トリプルアクセルの先へ』(野口美恵著:主婦の友社出版)を読んだ。

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 たまたま書店へ寄った際に、良く目立つ表紙だったので見付けたのですが、買って良かった。

 この本を読んで、伊藤みどりというアスリートが本当に偉大なアスリートであったことを改めて認識することができました。 彼女に関しては、国内よりも国外での評価の方が圧倒的に高いことを認識できました。

 伊藤みどり選手に関しては、好みが分かれる部分も有りますが、僕は『フィギュアスケートをスポーツに変えた選手』として心から尊敬しています。
 カルガリーオリンピックでは、総合5位ながらも、エキシビションではなんトリを務めていたんですね。 これは世界最高の演技をしたと言う証なのでしょう。 凄い事です。
 昨年のISU国際アダルト選手権では、『
ミドリ イトウが出場する』ということで、凄い話題になったそうです。  そして観客達は、彼女がトリプルを跳ばなくても、出場してくれただけでは無く、現役選手よりも迫力有るダブルアアクセルを跳んだことも有り、スタンディングオベーションで迎えてくれたそうです。

 カルガリーの時、優勝したカタリナ・ヴィット選手は3回転は2種しか跳んでいなかったのに、伊藤みどり選手は5種トリプルを跳んでいたのですね。 そしてアルベールビルでは全種類のトリプルを。 本当に凄い事です。

 今、カルガリーのFSとEXの動画を観て来ましたけど、FSの時のスタンディングオベーションはいつまでも観客が座らないし、EXの時は演技前から観客が総立ちで迎えていました。 いかに『ミドリ・イトウ』がリスペクトされていたかですよね。
 EXでは動画が遠くで種類は解りませんでしたが、3-3も跳んでました。


 この本の中で一番驚いたのは、伊藤みどり選手が現役の当時、男子のトップ選手達が、『
ミドリ・イトウが男子で無くて良かった』と口々に言っていたという部分でした。 『ミスター・トリプルアクセル』の異名を取ったブライアン・オーサー元選手は、『彼女が男子じゃなくてよかったねって、周りの選手みんなで言ってたくらい。 でも当時の採点よりも、今の採点の方が、さらに彼女の点は高くなるだろうね。 なんといっても、ジャンプの飛距離や切れ味や高さは、当時はちゃんと点数に結びついていなかったんだ。 だから今の採点法だったら、ミドリのジャンプはどんな得点が出たのか、想像するだけで怖いよ。 今の男子でもミドリが女子でよかったって思うはずだ。』と語ってくれたそうです。
 凄いですよね。 そこまで言わせてしまうなんて。

 あと、この本の大きなテーマは、『(伊藤みどりのような一流の)アスリートのセカンドキャリアについて』でした。 表題の『トリプルアクセルの先』というのはセカンドキャリアのことです。
 フィギュアスケートやボクシング、サッカー等の現役生活の短いスポーツで頂点を極めた人達は、その多くが引退後の生活に悩むそうです。 自身が超一流で有れば有るほど、周囲は、『きっとセレブな生活を送っているのだろう。 いや、そうでないとおかしい。』という目で見られる。 しかし、実際はそんなものでは無い。 そういったアスリート達のサポート事業の充実も急務でしょうが、我々一般人は、そういう勝手な思い込みをしたりしてはいけないなあと思わされました。

 現役の浅田真央選手や高橋大輔選手といったトップスケーター達も、必ずしも引退後に自分の思ったような職業に就けるとは限りません。 少なくとも我々ファンは、勝手な思い込みだけはしてはいけないと思いました。


 最後に、この本の裏表紙の写真が印象に残ったので紹介っしておきます。

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 演技をしている伊藤みどり選手の笑顔も素敵ですが、後ろの観客席のオジサンの笑顔がもっと印象的でした。 きっと『ミドリ・イトウ』の元気な演技が戻って来たことが本当に嬉しかったんでしょうねえhappy01

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