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ロムニー大統領候補の夫人に関心集まる

　１１月のアメリカ大統領選挙で政権奪回を目指す共和党の党大会で、ロムニー前マサチューセッツ州知事が大統領候補として正式に指名されました。そこで大きな関心が集まったのは、将来のファーストレディー候補です。

　「ミット・ロムニー候補が２０６１票獲得しました」

　２８日、共和党の大統領候補に正式に指名されたミット・ロムニー氏。３０日に指名受託演説を行う予定です。そしてこの日、会場を沸かせたのは、将来の“ファーストレディー候補”でした。

　「ロムニー候補の妻、アン・ロムニーさんがステージに立ちました。会場からは割れんばかりの拍手が起きています」（記者）

　ロムニー氏の妻アン夫人の人気のわけ。それは彼女のバックグラウンドにあります。ロムニー氏と学生結婚してから主婦として夫を支え、５人の息子を育ててきました。母として妻として、子育ての苦労や過去の闘病体験をとつとつと語るのです。

　「私と夫について“物語のような結婚をした”なんて書かれたこともあります。でも、物語には“５人の子どもが同時に泣いて、つらい冬を過ごした”なんて話は出てきません。そして（自分が闘った）多発性硬化症や乳がんの話も出てきませんよ」（アン・ロムニー夫人）

　そんなアン夫人が、夫の成功にはひたむきな努力があるのだと強調すると、会場からは大きな歓声が上がります。

　「ミット・ロムニーは成功を与えられたんじゃありません。自分の手で築いたのです」（アン・ロムニー夫人）

　「講演を見たたくさんの人が、“ロムニーも悪くないな”と思い始めたと思います」（共和党員）

　この日、明らかになった世論調査では、オバマ大統領と支持率でほぼ並んだロムニー候補。しかし、女性に限ると１０ポイントのリードをつけられています。およそ２か月後に迫った大統領選挙。アン夫人の影響が夫ロムニー候補にどれくらいの女性票をもたらすのか注目されます。（29日16:38）