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西武ナイン一丸で「マルチ胴上げ」狙う
2012年09月02日 12時00分
マルチ胴上げは達成されるか（写真は０８年の胴上げ）
パの首位を走る西武ナインが、渡辺監督の“マルチ胴上げ”に向け一致団結している。
今季序盤の低迷がウソのように、混パの主役に躍り出た西武。渡辺監督は「ケガ人が出たりしてチームの状態はいいとは言えないけど、その中でみんながしっかりカバーし合っている。」とチームに手応えを感じている。ナインは２１日のソフトバンク戦で左尺骨骨折を負った主将・栗山を「ＣＳに」と団結しているが、もう一つの確かな動機がある。それが渡辺監督の２度目の胴上げだ。
２０００年以降、西武は０２年、０４年、０８年と３度の優勝（０４年はシーズン２位からの日本シリーズ制覇）を果たしているが、すべてに共通しているのはいずれの優勝も３人の指揮官（伊原、伊東、渡辺）の就任初年度だったということ。前政権下の指揮官と現場の確執、またはその求心力の低下の反動が新政権のエネルギーとなって推進力を生むパターンが続いた。
“一指揮官によるマルチ優勝”は、東尾政権下の１９９８年までさかのぼる。３代に渡ってこのジンクスを破ることができないでいたのだが…。「監督の仕事はチームが悪くなった時にどうするか」を信条とする渡辺監督を多くの選手が支持しており「こんなにチームのことを考えてくれる監督はいない。１年でも長く続けて欲しいし、ぜひ優勝してもう一度胴上げしたい」（某主力選手）。
一昨年、マジック４からのＶ逸でこのジンクス打破に失敗している西武ナイン。なおさら「今年こそ」の思いは強い。
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