「勝負の鬼」と化した中畑清監督──最下位のDeNAは、5位・阪神との“裏天王山”(8月28〜30日)を2勝1敗と勝ち越した。初戦(28日)で貴重な白星をもぎ取った背景には目標の最下位脱出へ中畑監督の変貌ぶりがあったのだ。
8月28日、DeNAの変化を象徴する2つの場面があった。まずは4回無死満塁で後藤が左飛を放ったシーンだ。相手左翼手の金本が捕球すると、二塁走者のラミレスは三塁に向けて猛ダッシュ。ボールは中継役の鳥谷に返球されただけで、楽々とタッチアップに成功した。コーチの1人は「あれでウチに流れが来た。ラミレスは走塁では全力で走ってくれる」。
「自分が守備の時にやられることをやれば、相手にダメージを与えられる」とはラミレスのコメント。同じ左翼手の金本とは周囲から「どちらかがセ界守備ワースト1」と不名誉な評価をされているだけに「金本には負けたくないという気持ちが出ていた」(前出のコーチ)という。
実はこれも5位浮上に向け、中畑監督がラミレスに「何が何でも全力プレー」という姿勢を求めた成果といえる。ラミレスは24日の巨人戦でも7回まで無安打を続けていた内海から放った三ゴロで全力疾走。結果、それが内野安打となって内海の記録を止めており、ここ最近は今までの鈍足がウソのように快走を続けている。
指揮官の強く厳しい姿勢は他の面にも表れている。この日は主将の石川がスタメンを外れた。右手骨折から復帰した石川は25日に今度は左手第2指を骨折。それでも「大丈夫」と首脳陣に強行出場を申し出て、26日も3番・右翼でスタメンに名を連ねていた。
初の3割を目指す石川だが現在不足している規定打席への到達は残り試合を考えるとギリギリ。それでも試合前の中畑監督は「どうしても勝ちたい。守備なら金城」と断言。手負いでありながら規定打席到達へ意欲を見せていた石川をキッパリとスタメンから外し、右翼が本職の金城を起用した。
別のコーチは「非情にも見えるけど個人記録よりチームの浮上が第一」と指揮官の心情を代弁した。もう“ユルフン”とは言わせない。中畑監督は目標の最下位脱出に向け、ナインにムチを振るいながら突っ走る覚悟を決めている。
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