つくづくと、この政党の頭の中には「選挙をやること」、「権力の座に再び戻ること」の2点しかないのだなと痛感させられた。
自ら提案した「0増5減」の選挙制度改革関連法案について、委員会で説明もせず欠席。
提案した人間がその内容を説明もせず、放置したというのだから呆れる。
さらには、「三党合意」や「増税反対」を理由とした問責決議案にも賛成したというのだから、その変節ぶり、変節の速度たるや、もはや、政党というより単なる「選挙集団」と言わざるを得ない。
自分がしたことを、自分で批判する。
今、民主党があれこれ批判されているし、そのことは甘んじて受けるべきものも多々あるが、自民党のこの振る舞いの無節操ぶりは、我が民主党も負ける。
公明党はこの問責決議案の採決を棄権した。
至極まっとうな判断だろう。
どこの世界に自分でやったことを自分で「問責」する政党があろうか。
今、巷では、総選挙をやれば自民党が再び第一党になるだろうとも言われている。
どういう結果になろうともそれはそれとして国民の皆さまの審判であるが、50年以上、日本の政治のかじ取りを続け、山積する課題をどん詰まりまで放置し、そして今、再び、自分自身を問責してまで、1日も早く選挙をやりたい、というのが自民党の真実の姿である。
毎月、高額な議員歳費をもらいながら、審議拒否と称して、事実上のストライキに入った野党の皆さん。
そのサボタージュは、民主党政権に向けられているのではない。
国民に向けられているのだということはお忘れなく。
野党のサボタージュの結果、政府は赤字国債が発行できない状態が続く。
既に、地方自治体の生命線とも言える地方交付税の支払い延期など、国民生活、住民自治に影響が出る可能性が見えてきている。
国民の皆さまを「人質」にして、選挙を迫る。
これではいったい、誰のための選挙なのか。
自民党の自民党による自民党のための選挙、ということか。
ほかのことはさておいても、国民を人質に取るような自民党のやり方だけは、地方議員として許し難い。