第2日、2番でティーショットを放つ木戸愛=みずなみCCで(池田まみ撮影)
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◇ゴルフ5レディス<第2日>
▽1日、岐阜県・みずなみCC(6537ヤード、パー72)▽晴れ、気温32・2度、風速1・2メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽108選手(うちアマ3人)▽観衆6864人
ニホンカモシカの出現にびっくりした初日に続き、2日目の主役はカモシカのような美脚を持つツヨカワプロだ。前日21位の木戸愛(22)=ゼンリン=が、5連続を含む7バーディー、ノーボギーのベストスコア65をマーク。通算9アンダーまで伸ばし、首位・有村智恵(24)=日本ヒューレット・パッカード=と1打差の2位に浮上した。7月のサマンサタバサレディスでの初Vから1カ月半、2勝目チャンス到来だ。
「ホント、今日は満足に近いゴルフでした」と木戸。7番で6メートルを沈めた後、9番4メートル、10番パー5は第2打をグリーンカラーまで運び2パット、11番6メートル、12番1メートル弱、13番1・5メートルと次々にバーディーを射止め、自身初の5連続バーディー。17番でも4メートルのチャンスをものにして、あっという間にリーダーボードを駆け上がった。
「初優勝の時は気持ちで押し切って勝つことができた。だからその後、もっと強い気持ちでと臨んだが、空回りしていた。それだけじゃ勝てないと、あらためて感じた」。V後は4戦して3度の予選落ちと苦しんでいた。だが、今週は「いい意味でいいかげんに。開き直って、自分の直感を信じて好きなようにやろう」と心掛けているという。
前週のニトリレディスで2日間同組だった佐伯三貴(27)=日立アプライアンス=に「大事な場面でリズムがどんどん早くなってるよ」とアドバイスも受けた。「今日は気をつけながら回りました」
賞金ランク上位者の大量辞退で、全英リコー女子オープン(13〜16日、英国・ロイヤルリバプールGC)の出場権も手にした。「ドキドキワクワクです。自分がそこに行って何を感じるのか、すごく興味がある。英国も海外大会も初体験」。60度のウエッジや4番アイアン、低い球筋…。練習では全英対策も始めている。宮城・東北高の2年先輩、有村を追う最終日最終組。日々成長中の木戸が、カモシカのような大きなストライドで逆転Vを目指す。 (月橋文美)
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