ＤＦ木下　今度もマロジャン封じだ

　４日のＵ−２０女子ワールドカップ（Ｗ杯）準決勝でドイツと対戦するヤングなでしこは１日、東京都内で練習を再開した。ＤＦ木下栞（２０）＝日テレ＝は今大会のドイツのエース、ＦＷジェニファー・マロジャン（２０）と２年前にＵ−２０の親善試合で対戦経験があり、その対策はバッチリ。女優・剛力彩芽似のＤＦが、マロジャン封じで日本を決勝に導く。

　ヤングなでしこのＤＦ木下が、ドイツの“重戦車”マロジャン封じを宣言した。マロジャンは吉田監督も相手キーマンとして真っ先に名前を挙げた選手。既にフル代表でも活躍するエースだが、木下は一度防いだ経験を持つ。

　２０１０年に行われた前回のＵ−２０Ｗ杯に木下とマロジャンは飛び級で出場。大会直前の親善試合で日本はドイツと対戦した。その試合で木下はフル出場してマロジャンにゴールを許さず、２−１で勝利している。「よく覚えています。力強い選手が多いドイツの中で間に入れる技術も持っている選手。その後のことも熊谷さんから聞いてます」。現在はフランクフルトでマロジャンの同僚であるなでしこのＤＦ熊谷からも情報を得ていることを明らかにした。

　１日の練習では、マロジャン対策のためボランチの猶本と「まずはボランチが（コースを）切ること。相手にはドリブルどころかボールを受けさせないくらいの守備ができればいい」と話し合った。強烈な重戦車に対して木下はヤングなでしこの「剛力彩芽」として人気急上昇中。華麗にマロジャンを封じてみせる。　（荒川敬則）