(cache) 話題のLCC、激安の訳は？(教えて！ウォッチャー)

話題のLCC、激安の訳は？

家電にせよ居酒屋にせよ、最近の激安合戦にはほんとに驚きます。生ビール180円なんてスーパーで買うより安いし、以前は１インチ１万円なんて言われていた液晶テレビも32インチで3万円とか、商売大丈夫ですか的な心配をしてしまうくらいです。

「ヨーロッパでLCC、普通にこんなに安い？？」

kahi2011さんから教えて！gooに寄せられたのは、最近話題の格安航空会社、“ローコストキャリア”の略であるLCCについて。「ローマ→ミラノのフライトが3000円くらいなのですが、普通にこんなに安いものなのでしょうか？？」という質問です。

■利便性とのトレードオフ

「例えば使用する空港が、ヒースローやガトウィックなど日本でも名の知られた空港ではなく『スタンステッド空港』というLCC専用の空港だったりする。まあ、街から遠かったりLCC以外との乗り継ぎが不便だったりするなど、安いなりの理由はある」（trajaaさん）

日本で言えば、例えば九州から東京に来るときに到着空港が茨城空港だったら、そこから目的地までの移動時間と費用を考えるとどちらが良いかという話ですね。

「ルフトハンザでさえ、正規ヨーロッパ内往復航空券、69ユーロから（各都市間が、税金・燃油追加料金込みで）あります。空港が辺鄙な場所、発着時間を考えると、一概に安いとは言えないと思います」（CalmTripさん）

LCCでなくても意外と安いんですね。日本だと早割等で通常の航空会社でも安くチケット購入できることもありますが、ここまで安い感じはしないです。

「一般には、この手の会社の便は早く購入するほど安くなってますが、購入後は一切の変更やキャンセルがきかなかったり。（高額な手数料で可能な場合もありますが）なので、利用の際は必ず条件等を確認納得されるのが必須です。又、大手と違い他社との提携も無いのが殆ど、特に運行便数の少ない路線では帰国便などの同日乗り継ぎなどに利用しない方が賢明でしょうね。（万が一の遅れや欠航で乗り継げなくても、EU圏外の便だと一切保障はありません）」（tinyeggsさん）

■安い裏には相応の訳あり

baribari22さんからとても詳しい回答がありました。

「空港の諸経費は料金に含まれているので不要ですが、他に加算されるのは預け荷物は1個から有料11ユーロ、自由席で早い者勝ちのため（老人・幼児連れは別）優先搭乗を希望すると11ユーロ、クレジットカード払いの手数料もかかります。（中略）…要はトッピング次第ですね」

格安にできる理由がわかってきました。さらに「LCCは乗客が少ないと儲けがないから平気で欠航」（baribari22さん）ということもあるんだそうです。

「乗客が少ないためA空港からB行きの便を欠航し、その乗客全員をBと同国の後発のC行きの便に乗せてC空港到着後、easyが手配したバスでB空港まで輸送したという話を聞いたことがあります。ここまでするから安い料金がはじき出せるのかと商魂のたくましさにあっぱれと思いましたね」（baribari22さん）

涙ぐましい企業努力の結果、ハイボールも焼酎ロックも200円台、こちらの懐事情からするとほんとに助かる価格ですが、液晶テレビで有名なあのシャープが数千人のリストラをするニュースなんかを聞くと安い事が良いとは言い切れないなと思ってしまいます。提供される内容に対する正当な価格というのがどの位のものか、判断できるようになりたいものです。

岩下鉄（Iwashita Tetsu）　

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