「北朝鮮の行方」(3)
「北朝鮮の行方」(3)
故キム・ジョンイル氏の専属料理人・藤本氏が、先日、北朝鮮のキム・ジョンウン第一書記に招待され、その内容を連日TVに出演して語っている。北朝鮮の態度や体制が変わりつつあることが判って来たようだ。
その中で「横田めぐみさん」の事件に触れ、日本国民の希望と関心について直接ジョンウン氏の前で言及したという。拉致という言葉は使わなかったが、日・朝間の懸案が議題に上がった事で効果が有ったと思う。
今朝の「日経新聞・一面」に『日朝、拉致を議題に。中旬までに局長級協議』と新しい進展が報じられた。「双方の関心を有する事項を幅広く話し合う点で一致」とは、拉致問題を議題にすることを意味するからだ。
10年前(2002年)の9月に、小泉純一郎元首相が二度に渉り訪朝し「日朝平壌宣言」に署名。北朝鮮の金正日総書記が「日本人拉致」を認め謝罪しました。その後、5人の拉致者とその家族が帰ってきました。
今後、予備会談は格上げされ、正式な二国間協議に入り、遺骨返還問題と並行して「拉致問題」が取り上げられることになるでしょう。「横田めぐみさん生存説」が流れる中で、新しい日朝関係が始まる事になります。
一日も早く「拉致被害者」の帰国が実現して、年老いた家族たちの喜ぶ姿が見たいものと、国民一同心から願っています。10年前、「蓮池夫妻・地村夫妻と曽我さん」が帰国した場面が思い出されます。
北朝鮮にとっても、日本の独自制裁を排し、人道支援の食糧を得ることにもなり、多くの資金援助を期待する事もできます。国と国が争うことなく互いに理解を深める事で、豊かな関係や環境が生まれる事になります。
今回の二国間協議が、すべて順調に進展するとは思いませんが、北朝鮮が「拉致問題は解決済み」の一線から一歩引いて、微かに解決の道が見え始めたことに、大いに期待したいと思います。
「藤本氏」のTV・雑誌等の発言が、100%真実だとは思いません。しかし、両国間の障害を突破する機会を与えてくれたことも事実です。彼は大きなサングラスやパンダナに隠れることなく努力して欲しいですね。
熱海の爺
追伸・年老いた「横田ご夫妻」の姿を見ると、「めぐみさん」が元気に帰国する日が必ず訪れることを信じたいと思います。勿論、多くの拉致家族の皆さんの思いも叶うことを祈っております。
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