2012-07-26
各メーカーからカンパニョーロのEPSを搭載したモデルが発表になっています。
高額商品だけに、EPS搭載モデルをどれにしようかと迷っている方も、もしかしたらいらっしゃると思いまして、お勧めモデルをご紹介させていただきます。
モデルネームは DEROSA スーパーキングといいます。
このモデルを、なぜお勧めするかと申しますと、他社に先駆けCampagnoloとの共同開発によりパワーユニット(バッテリーとコンピューター)をフレーム内に内蔵している点が大きく違います。
横からのフォルムで、どうしても出っ張るパワーユニットをダウンチューブのなかに内蔵するので、それはそれは通常のメカニカル式をよりシェイプしたフォルムを実現しています。
カンパニョーロ EPSシステムは、そのシステムのハーネスを内蔵するのが基本のシステムです。
自転車は昔から、内蔵工作は高級車の必須項目でした。
それを高いレベルで実現しているのが、2013年発売になるDEROSAスーパーキングです。
他にも、シートチューブ上部のシートクランプが、トップチューブ後部の特殊な取り付けになっていて、とてもすっきりしています。
デザインは、少し変更になる事もありそうですが、完成度は非常に高いと思われます。
バッテリーを搭載したパワーユニットを内蔵にしていることで、充電ケーブルはフレームにコネクターを新たに設けています。
位置はダウンチューブのボトルケージ下になります。
コンセントのように、電源をつなげば簡単に充電でき、バッテリーを外すなどの煩わしさはありません。
整備士がアクセスしやすいように、ハッチがダウンチューブ下に備えてあります。
フレーム価格は定価40万円台。
EPSは、スーパーレコード、レコード、そして新発売になるアテナからお選びいただき、パーツを組み合わせて一台一台お作りするようになります。
2013年、EPS仕様では最も専用モデルと言えるスーパーキングですが、もちろんワイヤーメカニカル仕様もご用意いたします。
また、最上位モデルにプロトスがあります。
これは、カーボンフレームでありながら手作りのカスタムモデルをお作りすることが出来る稀少で最高価なモデルです。
フレームデザインも他を圧倒するダニーロの渾身作。
PROTOSは、前作同様デローザの記念すべきモデルになることでしょう。
スーパーキングは、しなやかさに富む印象です。
DEROSAの特徴は、前後バランスの良さ、機敏な反応性等をいつも感じますが、特にスーパーキングはしなやかさを強く感じます。
これは、スプリントレースでゴール前の一瞬を競うロードバイクとは違い、快適な走りでライダーの疲労を極限まで抑えて、余裕を持って走ることが出来る設計に思えました。
モノコックフレームなので、軽さもDEROSAのラインナップ中、最も軽いモデルでしょう。
EPSの楽チンな操作感をプラスして、ブルべ等のロングライド、週末のツーリング、軽さを生かしたヒルクライムに最適なモデルです。
プロトスは、とても素直な良いロードレーサーで、DEROSAのバランスの良さをこれも強く感じる設計です。
平地のハイスピード、下りのワインディングロード、壁のような登り。
全てにおいて安心して乗っていて楽しい完成度の高いロードバイクです。
それは、DEROSAスタッフが組んでくれた作業の素晴らしさに裏打ちされているとは思うのですが、EPSの確実な動作、スーパーキングも同様ですが、フォークも含めたフレーム剛性の適度な高さが、要因でしょう。
間もなく到着するライトサイクルのプロトスを、早くも心待ちにしています。
同様の設計は、848まで貫いていて、848オーナーの方のご評価も、非常に高いのです。
2013年 DEROSAは、
★新デザイン848
★少し高い価格の838
★888スーパーキング
★PROTOS
★フォーミュラーKing (TTモデル)
スチールモデルは、
★スレッドスペシャル (ブルーカラーにスターダストペイント)
★ネオプリマート ベローチェ完成車(35万円と消費税)
★ヌーボクラシコ (ホワイトパール、チェリーレッド)
ほか、KingRS コルム、チタニオ
以上になります。
DEROSAのアイドル。
特徴的で色っぽささえも感じる独特のシートポストとやや前下がりのトップチューブ。
長い間、人気を誇っていたこのフレームも、2013年ラインナップから惜しまれつつ消えていきます。
Merakもエボリューションになって、モノコックの完成車として販売されるに至り、昨年で役目を終えています。
イタリアの自転車の歴史とも言えるDEROSA。
初代ウーゴ デローザに、ダニーロ、ドリアーノ、クリスティアーノ3兄弟と、古くからの職人が、カンパニョーロのアッセンブリーにこだわり作り続けています。
夢をかなえるのは、今です。