2012年06月29日

悪徳サンクチュアリ出版とのメールのやり取り


『最後のパレード〜ディズニーランドで本当にあった心温まる話』が出版された頃、妻がこう言っていました。

親がディズニーランド嫌いの子供でも、いずれ青年になりディズニーランドにいくようになる。そして必ずこの本と出会うことになる。

読売新聞の門間順平記者やサンクチュアリ出版の鶴巻謙介社長は、妻のこのことばをどう考えるのでしょうか。

2009/03/18 (水) 12:00発信
編集長様
お世話になっております。

編集長様からのメールにお答えする前に一件お願いがございます。

○○様よりFM東京生放送への出演依頼をいただいております。

先日も申し上げましたように、著者は前面に出ない方がいいと思いますので誠に申し訳ありませんが辞退させていただきます。
(生放送20分など私には耐えられません、「失態」をさらすことになります。)

私がこの本で伝えたいことを一言でいいますと「働かせ方によるアウトプットの違い」です。

勤労感謝の日の精神は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」というものです。勤労を尊んでいるディズニーランドと勤労を商品化している日本社会の差が、この本と派遣切りという現象になって表顕している、私はそのことを全国民に気付いて欲しいと願っています。

もちろん、ラジオ等のメディアでこのようなことを話題にすることはありませんが、この本の販促のために「甘口」の話をすることもありません。
先日もお伝えしましたが、実績が示しているように、この本は著者が前面にでなくても着実に売れていくことは間違いありません。

それより、月刊誌などのインタビューや対談などを通じ、この本の「奥の深さ」をじっくりと伝えていくことの方がこの本の価値はより向上すると私は考えています。

添付の資料をぜひご高覧頂き、私の方針をご理解くださいますようお願いいたします。(6月8日に起きた秋葉原事件一周年頃にこのレポートを世に出したいと考えています。)

さて、重版の件ですが本当にうれしい限りです。この本はクラシック音楽のように、永遠に売れ続けていくことになるでしょう。

妻がこう言っていました。

親がディズニーランド嫌いの子供でも、いずれ青年になりディズニーランドにいくようになる。そして必ずこの本と出会うことになる。

私もそう思います。ディズニーランドがある以上、この本は書店に並び続けるものと確信しています。

つぎに、この本の反応への対応ですが、以下のような姿勢で臨んでいただきたいと思います。

基本方針
読者や個人からの反応には誠意を持って臨むが、関係者には通常のビジネスライクの姿勢で臨む。
この本はオリエンタルランドについて書いたものではないのでディズニー関係に対してはアメリカのThe Walt Disney Companyを「相手」とする。

先日、○○様から感想を転送していただいた時も、いろいろなケースの反応があるだろうと考えました。ディズニーランドでは、このような反応に対してパターン別の「ひな形」をつくってありました。つまり、引出しを開ければ回答が用意されていたということです。

できましたら御社においても「ひな形」をつくり、反応すべてに対応していただきたいと考えます。

もちろん、「ひな形」づくりには協力したします。

2009/03/27 (金) 13:57発信
編集長様
お世話になっております。

フジテレビの件ですが、そのような取材であれば応じさせていただきます。
ただ、事前に何が聞きたいのかを知らせていただくようお願いいたします。

さて、「攻撃」への対応ですが、別紙にまとめてみました。
ご高覧いただき、御社内で共有していただければ幸いです。

別紙資料
サンクチュアリ出版様へ

基本的には「善意には善意で応える」「悪意には毅然たる態度で臨む」ことがベストであると考えます。

世の中にはディズニーランド成功へのやっかみから、ディズニーを批判する者が五万といます。
そのような輩からの、攻撃の唯一の糸口が「エピソードの版権問題」です。

私は、ディズニー出身者として、またこの本の著者として、ディズニーランドに体験談をお送りくださった本人に対しては、誠意を持って感謝の念を伝えていく所存です。

反対に、この本によって何らかの損害が生じたと訴えられる方がいらっしゃった場合にも、誠意を持って賠償を行っていく所存です。

目先の「小さな出来事」にとらわれず、私たちが社会に大きく貢献している事実を見つめていきたいと私は考えます。
(鶴巻社長はすでに実売数7万冊を超えたようだとおっしゃっていましたが、これだけでも400万円以上の消費税を生み出しているのです。)

さて、ひな形の一例を考えてみました。

悪意とも悪意でもないとも受け取れるメールに対して

○○様
この度は弊社へお問い合わせいただき誠にありがとうございます。
また、貴重なご意見を賜りましたことに深く感謝いたします。

お問い合わせの件に関しましては、「最後のパレード」の最終ページ?に記しましたように、それぞれのエピソードは、東京ディズニーランド関連資料、東京ディズニーランド元関係者の談話、東京ディズニーランドのファンサイトの情報などを基に再現したものです。

弊社は、貴重な体験談をディズニーランドに送ってくださったご本人様に対して、感謝の念を表したい気持ちで一杯です。
もし、○○様がご本人様をご存知でしたらぜひお知らせください。弊社が誠意を持って対応させていただきます。

おかげさまで「最後のパレード」は、大好評をいただいており、弊社には「素敵な本をありがとう」「人生の宝物にします」という内容の感想のほかに、「我が家も同じような体験をしました」というエピソードなども数多く寄せられています。

また、株式会社オリエンタルランドの元副社長、上澤昇氏からは次のような書評をいただいております。

「   」

著者の中村克氏も今後、雑誌や新聞などを通じ、この本が誕生した経緯についても語っていきたい、と述べられています。

「最後のパレード」出版の趣旨をご賢察の上、何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

末筆ながら○○様のご健勝を心より祈念いたします。
<終了>

それでも、ネタ元はどこかという問い合わせには

○○様
多くの関係者の談話やサイトに掲載されているエピソードの多くは重複しています。
弊社は個々のエピソードの取材先を明らかにする予定はありません。

諸事情をご賢察の上、ご理解下さいますよう重ねてお願い申し上げます。
<終了>

中村 克
posted by S・C・ NAKAMURA at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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