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長年､そう､５０年ちかく競馬をやっていて新潟県､福島県の地名や固有名詞をずいぶん憶えました。いわば競馬好きの垢みたいなものです。この夏の特別競走だけを例にとると…≪新潟競馬≫萬代橋､三面川､弥彦､燕､飯豊､関屋､瀬波温泉､尖閣湾､月岡温泉､岩室温泉､豊栄､麒麟山､糸魚川､五頭連峰､出雲崎､古町…etc. ≪福島競馬≫安達太良､信夫山､白河､南相馬､阿武隈､いわき､開成山､雄国沼､猪苗代､郡山､尾瀬､栗子…etc.です。地名や固有名詞の後に○○特別､○○ｽﾃｰｸｽ､○○記念と続くのですが､競馬をやってなければ憶えなかった地名も多いのです。ＮＳＴ賞､ＢＳＮ賞などはﾛｰｶﾙ放送局名ですね。
先日の新潟競馬､第47回-関屋記念(G-Ⅲ)…馬券下手の私が馬連3-14を2点買いで的中！路銀の足しになりました。関屋…旧競馬場があった場所､JR越後線の駅があります。
▼まるで我が身＝3歳未勝利馬…もう後がありません。この秋､2歳の夏から何度走っても勝てない彼等♂牡馬を待っている地獄は…屠殺場送り､馬肉です。他方､彼女♀牝馬の未勝利馬は牧場に帰って繁殖入りが多いようです。馬の世界でも野郎は哀しい存在です。
▼1969年…夏競馬で大化けし､秋の菊花賞を勝ったｱｶﾈﾃﾝﾘｭｳ。あの頃､私は二十歳のガキでした。新宿､神田､渋谷､下北沢…催涙弾の匂う裏町をｳﾛｳﾛ､馬鹿ばかりやっていました。〝帰りたい 帰れない〟国鉄の○×周遊券をﾕｰｽﾎｽﾃﾙで継ぎ足し交換しながら東北をさ迷っていたのもあの頃です。
旅はまだまだ続きます。さあ､ありったけの小銭と時刻表と文庫本をﾎﾟｹｯﾄに突っ込んで､９月も…ひたすら…ｹﾞﾙﾋﾟﾝ旅です。
「おーい！五能線､八戸線､石勝線､釧網本線､石北本線…ひっそりと俺を待っててくれよー！」
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