自民党の中堅・若手ら十数人が来週半ばにも石原伸晃幹事長に対し、9月26日投開票の党総裁選への立候補を要請する方針を固めた。次の衆院選の顔として、知名度の高い石原氏を推したい考えだ。石原氏は党内情勢も踏まえ、最終判断すると見られる。
立候補を要請するのは石原氏を支持する議員グループ「勁草(けいそう)の会」のメンバーら若手。メンバーのひとりは「新生自民党を打ち出すために、石原氏の力が必要だ」と話した。
石原氏は幹事長として谷垣禎一総裁を支えてきており、これまで「基本的に谷垣総裁が出るときは応援したい」との意向を示してきた。ただ、総裁選には谷垣氏のほか、石破茂前政調会長、安倍晋三元首相、町村信孝元官房長官が立候補の意向を固め、候補乱立の様相だ。石原氏周辺は谷垣氏が立候補を断念する可能性もあるとみて、石原氏擁立の動きを加速させている。