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2005年11月15日(火)

サホロリゾート


「ベアマウンテン」完成



来年4月にオープンへ クマの野生生態間近で

 【新得】野生に近い状態でクマを飼育、展示するサホロリゾート(新得町、加森公継社長)の「ベアマウンテン」がこのほど同リゾート内に完成し、15日午前10時半から現地で竣工(しゅんこう)式が開かれた。広大な敷地内をバスで移動しながら、クマの生態を間近に見ることができる全国で初めての施設。管内の新たな観光スポットとして期待が集まっている。オープンは来年4月29日の予定。

高架式の遊歩道を見学する関係者
玉ぐしを奉てんする加森社長
 ベアマウンテンはスウェーデン・オッシャ市の「オッシャ・ベアパーク」をモデルに、サホロリゾートスキー場の奥、サホロ岳の北東側ふもとに建設された。

 約15ヘクタールの敷地に雄のヒグマ20頭を飼育、展示する。周囲をフェンスで囲い、場内に全長370メートル、高さ5メートルの遊歩道を設置。クマの森を見下ろすことができるほか、全周1・2キロのコースをサファリバスが走り、クマたちの様子を間近で観察できる。

 フェンスには、乗り越えられないよう“忍び返し”や電気牧さくを設置。土が掘り返されないようフェンスの下に巨岩を埋設しているほか、場内を周遊するバスは金網で窓を覆うなどし、安全性を確保する。

 竣工式には関係者約40人が出席。神事では加森社長らが玉ぐしを奉てんした。その後、出席者は中核施設のベアポイント(観察用施設)や高架式の遊歩道を見学した。

 サホロリゾートを所有する加森観光(本社札幌、加森公人代表)は、道内でリゾート産業を展開する観光レジャー企業で、「のぼりべつクマ牧場」は同グループの発祥企業。サホロで飼育されるクマも同牧場から移送される。
(成田融)
 

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