福知山市動物園、来園者7割「市外」 龍大院生が調査
子ザルの「みわ」とイノシシ「ウリ坊」のコンビなどで人気の福知山市動物園(京都府福知山市猪崎)で、来園者の居住地などを問うアンケートを龍谷大大学院の学生が行い、論文にまとめた。同園はこうした調査を実施したことはなく、7割が市外から訪れ、2回以上の来園が6割を超え、リピーター率が高いといった特徴が分かった。
同大学政策学研究科1年の金澤徹さん(60)=同市かしの木台=。金澤さんは府を今年3月に退職し、4月に同大学院に入学した。
調査は同研究科のゼミの課題で、2010年度にみわとウリ坊のコンビが話題を呼び、11年度も約9万人が訪れた同園に着目。6月30日と7月8日に訪れた101グループ300人に、年齢や居住地、来園回数など計8項目をアンケートした。
その結果、府外からの来園者が全体の45%となり、幅広い地域から同園に訪れていることが判明。2回以上のリピーターも63%を占め、初めて訪れた人も7割以上が「また来たい」と答えた。
魅力については62グループが「ふれあい」と答え、全ての動物に餌やりができる特色が、来園者の支持を集めていることが分かった。金澤さんは「動物との距離感の近さや規模の小ささも人気の要因。すべての動物に名前をつけるなど、もう一工夫するとさらに来園者が集まるのでは」と話す。
二本松俊邦園長(67)は「やりたかった調査でありがたい。市外からの来園者が大半を占める結果を踏まえ、駐車場の整備やアクセスの改善などを考えたい」としている。
【 2012年08月21日 11時06分 】