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2012年7月14日(土)

宗教者が共同声明

原発の廃止求めます

51氏呼びかけ 宗教・宗派の違い超え

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 「宗教者は原子力発電所の廃止を求めます」。仏教、キリスト教はじめ宗教・宗派の違いを超えて宗教者51氏が呼びかけ人になった声明が13日、京都市内で発表されました。東電福島原発事故以来、原発廃止を求める声明や決議が各宗教団体から出るなか、広範な宗教・宗派の共同の声明は初めて。広く賛同を呼びかけています。


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(写真)原発廃止へ思いを語る呼びかけ人の(左から)早川篤雄、宮城泰年、河野太通、鈴木章方、大江真道の各氏=13日、京都市右京区

 発表の会見には、呼びかけ人の河野太通・全日本仏教会前会長・臨済宗妙心寺派管長、宮城泰年・本山修験宗管長、大江真道・日本聖公会司祭らが出席。

 「命を大切にする宗教者として何か言わなければならない」(河野氏)、「危険な放射性廃棄物を埋めてしまうのは未来の地球に大変な罪を犯すことになる」(宮城氏)などと語りました。福島県から早川篤雄・浄土宗宝鏡寺住職がかけつけ、「再び原発事故を許してはならない。この声明に光明を見いだした」と語りました。

 呼びかけ人には、各宗教団体の代表的宗教家や草の根で原発の危険性を訴えてきた宗教者が、立場の違いを超えて名を連ねています。

 声明は、福島の原発事故は「原発と生きとし生けるものとは共存できないことを立証しました」と指摘。「放射性廃棄物を必然的に蓄積させ、将来にわたって『いのち』を危機にさらし、子孫に負の遺産となる」とのべています。

 また、原発推進者と政府にたいし、一刻も早い除染、被災者への長期の健康管理、誠意ある賠償の重い責任を果たすよう要求。事故原因も未解明のまま再稼働に固執し輸出まで企てるのは、「『いのち』より『儲(もう)け』を優先するものといわざるをえません」と強い口調で批判しています。

「宗教者は原子力発電所の廃止を求めます」 呼びかけ人(敬称略・五十音順)

有馬  頼底(臨済宗相国寺派管長)

五十嵐 隆明(浄土宗西山禅林寺派元管長)

池迫  直人(日本基督教団藤沢大庭教会牧師)

池住  義憲(立教大学大学院教授・日本聖公会信徒)

井桁  雄弘(浄土宗大圓寺住職)

池長   潤(カトリック大阪大司教区大司教)

植田  義弘(天理教教会長)

後宮  俊夫(元日本基督教団議長・甲西伝道所牧師)

梅森  寛誠(宮城・日蓮宗法運寺住職)

大江  真道(日本聖公会司祭)

大高  全洋(山形大学名誉教授・日本基督教団信徒)

大下  正人(南相馬・日本基督教団小教会牧師)

小笠原 公子(日本キリスト教協議会平和・核問題委員)

岡田  武夫(カトリック東京大司教区大司教)

岡山   巧(真宗大谷派僧侶)

加藤  俊生(豊山派一番札所 石手寺住職)

加藤  順教(浄土真宗本願寺派布教使・自然寺前住職)

片岡  輝美(日本基督教団会津放射能情報センター主事)

上山  修平(日本キリスト教会牧師)

河崎  俊栄(能登・日蓮宗本延寺住職)

川端 純四郎(元日本キリスト教協議会中央委員)

菊地   功(カトリック新潟司教区司教)

木村  公一(日本バプテスト連盟福岡国際教会牧師)

河野  太通(臨済宗妙心寺派管長)

郡山 健次郎(カトリック鹿児島司教区司教)

佐伯  快勝(浄瑠璃寺住職)

信楽  香仁(鞍馬寺管長)

東海林  勤(日本基督教団牧師)

白戸   清(日本基督教団野辺地教会牧師)

鈴木  章方(山梨大名誉教授・日蓮宗隆泉寺住職)

鈴木  伶子(平和を実現するキリスト者ネット事務局代表)

旦保  立子(真宗大谷派宗議会議員)

内藤  新吾(日本福音ルーテル稔台教会牧師)

中嶌  哲演(若狭・明通寺住職)

仲秋  喜道(玄海・曹洞宗東光寺前住職)

永江  雅俊(浄土真宗本願寺派天寧寺住職)

野中  宏樹(日本バプテスト連盟鳥栖教会牧師)

野村  純一(カトリック名古屋司教区司教)

橋本  直行(日本基督教団牧師)

早川  篤雄(福島・浄土宗宝鏡寺住職)

平賀  徹夫(カトリック仙台司教区司教)

福家  英明(天台寺門宗園城寺長吏)

藤井  学昭(東海・真宗大谷派願船寺住職)

溝部   修(元カトリック司教)

宮城  泰年(本山修験宗管長)

守中  高明(早稲田大教授・浄土宗専念寺住職)

安田  暎胤(薬師寺長老)

山崎  龍明(武蔵野大教授・浄土真宗本願寺派住職)

山本  光一(日本基督教団牧師)

弓矢  健児(日本キリスト教改革派千里山教会牧師)

渡辺  順一(金光教羽曳野教会長)


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