◎ マッキーの「海の常識」ものしり事典
第1回目「マイルとノット」(10月20日放送)
船や飛行機では、距離の単位として「マイル」を、速度の単位として「ノット」を、使っています。これは、全世界共通です。
@ マイル
陸上のマイル(哩、約1,609m)と区別するため、海里(かいり、浬)という場合もあります。
1マイルは、1,852mです。中途半端な数字ですが、これは、1マイルが、地球表面上の緯度1分の長さに当たるからです。例えば、伏木は北緯36度48分ですが、北緯0度の赤道から伏木までは何マイルかというと、36度48分を分に直せばいい訳です。つまり、36×60+48=2,208(分)で、2,208マイルとなります。
マイルをkmに換算するには、1.852をかけます。先ほどの赤道から伏木までの例では、2,208×1.852=4,089.2で、4,089.2kmとなります。
A ノット
1時間に進んだ(移動した)マイル数をいいます。15ノットとは、1時間に15マイル進んだことを示します。伏木港から氷見港までは8マイルありますが、速力15ノットの船では、何時間かかるか? (距離)÷(速力)=(時間)ですから、8÷15=0.5333(時間)で、これを分に換算すると、0.5333×60=32で、32分となります。
ノットを時速のkmで示すには、マイルと同じく1.852をかけます。15ノットなら、
15×1.852=27.8で、時速27.8kmとなります。
なお、概略値ですが、ノットを時速のkmにするには、「ノットを2倍して、1割引く」と出ます。15ノットなら、15×2=30、30の1割3を引く、30−3=27で、時速27kmとなります。また、ノットを秒速のmに換算するには、「ノットを2で割る」と出ます。15ノットなら、15÷2=7.5で、秒速7.5mとなります。