マッキーの「海の常識」ものしり事典

第1回目「マイルとノット」(1020日放送)

 

 船や飛行機では、距離の単位として「マイル」を、速度の単位として「ノット」を、使っています。これは、全世界共通です。

@        マイル

陸上のマイル(哩、約1,609m)と区別するため、海里(かいり、浬)という場合もあります。

  1マイルは、1,852mです。中途半端な数字ですが、これは、1マイルが、地球表面上の緯度1分の長さに当たるからです。例えば、伏木は北緯3648分ですが、北緯0度の赤道から伏木までは何マイルかというと、3648分を分に直せばいい訳です。つまり、36×60482,208()で、2,208マイルとなります。

  マイルをkmに換算するには、1.852をかけます。先ほどの赤道から伏木までの例では、2,208×1.8524,089.2で、4,089.2kmとなります。

A        ノット

1時間に進んだ(移動した)マイル数をいいます。15ノットとは、1時間に15マイル進んだことを示します。伏木港から氷見港までは8マイルありますが、速力15ノットの船では、何時間かかるか? (距離)÷(速力)(時間)ですから、8÷150.5333(時間)で、これを分に換算すると、0.5333×6032で、32分となります。

ノットを時速のkmで示すには、マイルと同じく1.852をかけます。15ノットなら、

15×1.85227.8で、時速27.8kmとなります。

なお、概略値ですが、ノットを時速のkmにするには、「ノットを2倍して、1割引く」と出ます。15ノットなら、15×230301割3を引く、30327で、時速27kmとなります。また、ノットを秒速のmに換算するには、「ノットを2で割る」と出ます。15ノットなら、15÷27.5で、秒速7.5mとなります。