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【石川】新幹線客 いかに能登へ 金沢−穴水直通列車で検証
県、本格運行も視野利便性の向上カギ二〇一四年度末の北陸新幹線金沢開業を前に、金沢−穴水間を直通する臨時列車の運行が二十五日あった。JR七尾線からのと鉄道(和倉温泉−穴水)に乗り入れることで、新幹線と接続する交通機関の利便性を向上させるのが狙い。家族連れやツアー客を乗せた金沢発のローカル列車が能登路を走った。(室木泰彦) 列車は世界農業遺産にちなんで名付けられた「能登の里山里海」号。午前八時三十三分金沢発の便には約五十人が乗り込み、鉄道ファンのカメラのフラッシュを浴びながら出発。約二時間かけて穴水に向かった。帰路は午後四時すぎに穴水を出発し、金沢に戻った。 臨時列車の運行はJRや県、周辺市町が昨年度から試験的に実施し、本年度は今回が初めて。通常は七尾か和倉温泉でのと鉄道に乗り換える必要があるが、直通運行による需要や課題を乗客アンケートなどで検証する。 昨年度は二回だけだったが、より精度の高い検証結果を得ようと本年度は八月二十六日、九月八、九日、十月十三、十四日、来年一月二十六、二十七日の計八回に増やす。穴水からさらに接続バスを運行したり、羽咋など途中駅からの行き先などを調査したりして、乗り入れの波及効果を調べる。 十月は事前の予約客らに限定した貸し切り運行を実施するほか、来年一月にはJR七尾線とのと鉄道をスムーズに乗り換えられるようにし、直通に近い運行方式を試す。 JRや県などは今回の結果を分析し、金沢−穴水の直通列車の本格運行を選択肢に入れながら、新幹線開業後の交通網の整備を検討する。 PR情報
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