マルセルさんのサマリー

マルセル

ども、淫乱雄ネコ萌え奴隷系オタクのマルセルといいます。無闇にながい文章を書いたり、時には一言コメントしか書かなかったりといい加減な活動ですが、皆さんの方もいい加減に読んでくださると僕が助かります。
数ヶ月前まではここのHP覧にメールアドレスを書いていたんですが、最近のシス更新でURL以外は書けなくなっているっぽいので、「イモウトノカタチ」をアキバで買ってきたは良いものの、途中からミータルートがないことに気づいてしまい、カフス本社に「なんでミータルートねぇんだよゴルぁ」とフツーのエロゲオタのように苦情の電話をいれたところ「そんなこと言われてもミータルートを書く予定だったのに原稿落としたテメぇが悪いんだろう」と怒鳴り返され、そこで始めて自分の仕事の依頼書に気付き、そのウラに☆があずみん姉妹の動物パジャマパーティを落書きしているのを見てにこーと微笑んだトノイケダイスケを見た!といった衝撃ニュースやどーでもいい雑談といったものは、satugiriあっとmail.goo.ne.jp

――業務連絡「らぶらぼ」の長文コメ更新しました。調教ADVとか調教SLGの歴史とかエロゲとエロ助におけるゲームジャンル記述ってテキトーでおもすれーとか、そう言うネタが好きな人はどうぞ。

……とまぁ毎回のトノネタには絶好の材料を提供してくれたイモウトノカタチですけど、なんかうえのトノネタを書いたら一気に徒労感が襲ってきましたねー。普通にショックでかいわー。あやかシナリオはそんなに悪くなったので、このまま先を続けても良いんですけど、ミータを見るたびに何度も怒りと絶望が沸き起こってきそうなので、今後のメーカーの対応をオチしつつこの件で気分が落ち着くまで放置決定ですね。どーせ「詐欺がなかったとしてもこの作品は面白いのか?」みたいな視点でエロゲなんぞやっても面白くないし、まぁそれが仮に90点ぐらいの作品だったらそれでもやる価値はありそうですけど、70点前後の作品をそういうあら探し視点でやっても気分が悪くなるだけでしょうから。今週で言えばべつに「妹(いも)びらいざー」がどんなアレな作品に仕上がっていようともそんなのは前から予想が付いていたし、まぁだいたい2年ぐらいエロゲオタやっていれば、どのメーカーやどの作品が前もってヤバくて「お祭り」になりそうかは、その9割近くは大抵予想が付くじゃないですか。まさか「イモウトノカタチ」しかも堂々とパケに載っているキャラが攻略不可とか……いや、僕は今ここでもの凄い不謹慎な例えを出そうと思って咄嗟に抑えましたけれど、基本的にはある種の「天災」にあったような気分ですわ。しかも、七月は新作買わないで、まぁとある事情でこの二ヶ月間調教ゲーとかシナリオゲーを中心にやっていまして、三ヶ月ぶりの久しぶりの萌えゲーだぁとバカなエロゲオタクのようにドキドキ気分で買った「イモウトノカタチ」のお目当てのヒロインがまさか攻略不可で、発売日の夜にこの敗北のコメントを書かなきゃイケナイだなんて洒落抜きで「世の中はなんて不条理なんだぁぁ!」と中学生みたいに叫びたい気持ちで一杯ですぜ。これは次の更新の時に書きますけど、折角夏休みの最後に休みを取って温泉に浸って極楽気分のままアヘアへと妹ゲーでエロゲ天国に浸ろうと思って東京に帰って晩飯も食わずまっ先にエロゲにかぶりついたらこの仕打ちですよ仕打ち。個人的には怒りの庭よりもダメージはデカイですね。いや、むろん客観的な罪を言えば、怒りの庭はえーっとヒロインの数で計算すれば半分近くが未完成または攻略不可なわけですから、この四人のうち一人が攻略不可つまり25%未完な作品は、怒りの庭の半分の刑罰が相当すると言うことにはなるでしょう(この比較自体がなんか狂っていますがw)。ただ、主観的に言えば、怒りの庭は誰がどうみても「未完成」作品じゃないですか。ですから「未完成品」を出したメーカーの姿勢に対して怒りを覚えたり、その後の対応の不手際に批判を浴びせたりするのは当然なわけですけど、これは別の側面から言えば「問題ははっきりしている」つまりメーカーが単に怠惰でズボラだから悪いということはハッキリしている。

だだ、今回の件はそれだけじゃありませんからね。まぁまだ「あやか」シナリオしかやっていない僕がこれ以上言うのは良くないことかもしれませんけど、あやかシナリオを見て他シナリオをやった人の感想を見る限り、たぶん大きく問題になるのは「ミータが攻略出来ない」だけだと思うんですよ。もちろんこの「大きな問題」に釣られて他の不満もいろいろ言われることでしょうし、それもある程度は仕方がないことだと思いますけど、真に問題として残り続けるのは「ミータ以外には特に問題はない」というところでしょう。いや、僕は別にスフィアを擁護するためにこれをいっているんじゃありませんよ。どっちかというと逆です。つまり擁護の意見として「ミータ以外には特に問題は無い」を提出することは、今回の件で怒っている人全てに「じゃあなんでよりにもよってミータを攻略不可にしたんだよっ!バカにしてんのかゴルぁ」と言うような、感情的な、しかし60%ぐらいはわりと合理的な批判を出す切っ掛けを作ってしまう。作品の全部が未完成なら基本的にそれを買ったユーザー全員が 不満を覚えるわけですが、その一部が未完成だったり攻略不可つーのは「わざわざそのキャラを攻略不可」にしようしたとも考えられてしまうわけで、その怒りは全未完成作品よりも高まると言っても良いでしょう。むろん、これに対して「いや、オレはミータなんて最初から興味なかったし」と言うことはできるし、たぶんそう言う人もまぁ全体の20%ぐらいはいるでしょうけど、それはそれでアナタの意見表明としていいですけど、これは不慮の事故で亡くなった人の葬式に土足で上がり込んで、「いや、お前らなんで泣き悲しんでいるの? オレはには全く関係ない他人事でしかなくてマジわけわかんねぇ」と言っているようなものですからねー。別にアナタがそう思うのは勝手だと思いますが、それをわざわざ怒っていたり悲しんでいたりする人の前で言うことにいったい何の意味があるのかワケわかんねぇ。感情論抜きで冷静に返すとするなら「お前がミータに興味は無いのはわかったし、お前がミータのいないこの作品をマンセーするのも勝手にすればいいけど、それと同じように俺たちも勝手にミータの件でメーカーと作品を批判するからこの件についてはお前は口を出すな」ということでしかないわけですし。むろん、こういう議論は基本的に感情論が横行するし、ミータの問題で怒っている人は言うまでもなく、おれはミータなんて興味なかった問題なかったと「しつこく」言い立てる人だって「俺の期待した作品を批判するのはユルさん」といった感情論で動いているわけで、いや別に双方を感情論だと言って批判する感情論をここで言いたいわけではないのですが、まぁここで問題なのは前述 の通り例え冷静になったところでこの状況では両者が得をする理路を導き出すのは不可能だということでしょう。まぁそれなのに一部の人が「お前らちょっと冷静なれよ」と自分の冷静さをアピールするためだけな感情論をぶちまけたりするから、この問題は荒れに荒れるわけですけれども。

じゃあ、いったいどうすればいいんだよぉぉ!ってことになると、僕としてはここまでグダグダと駄文を書き連ねて気分も多少収まったので「知るかそんなもん!」と言いたいところではあります。いや、怒りは多少は収まったとは言え、その次には「なんかこういう下らんもめ事が起きるメーカーとはもう付き合いたくないなぁ」という、今度は「うんざり感」が頭をもたげてきて、しばらくのあいだは(トノネタを除きw)カフスブランドを頭から消去しようかなぁという思いが現実味を増してきているのですが、とはいえ、ここまでグダグダいった手前いちおう文章にオチらしきものはつけておきましょう。えーっと、まず第一に少なくともいまから一週間以内に「明確な今後の対応」についてはっきりとアナウンスしたほうが良いと思います。もちツイッターとかじゃなくって、ちゃんと正式に正式なメーカーコメントとして文章に残して下さい。そのアナウンスの内容がなんであるかは、つまり今回の攻略不可が「仕様」であるからてめぇら黙れであるのか、FD出すか追加無料シナリオ出すかであるのかは次の問題でして、まずは何よりも優先されるべきはちゃんと「明確なアナウンス」を出すこと。そうしないとね、そのアナウンスの内容がどーこーという以前、ミータファンであれ今回の作品を擁護する人であれ、メーカーが態度をはっきりしないとみんないつまで経ってもイライラするし、そういう下らないイライラや諍いが嫌いな、僕みたいなノイズ耐性の低い屁タレ萌えゲオタは、彼がこの作品に肯定的であれ否定的であれ(わりと正統的な理由によって)ユーザー同士やメーカーに対して諍いが絶えない場所からはいそいそと撤退しちゃいますからね。

いや、コレは結構大きいですよ。そもそも、こういう問題に対しては「声を張り上げる」人より(こういうのの大半はお祭り便乗野郎です)声をあげずに「ああここももうダメになってしまってなぁ」と黙って立ち去るようなユーザーのほうが基本的に大きいのですから。なんでこうなってしまうのかと言えば、そう言う状況ではたとえ批判をしている人間が「お祭り便乗野郎」であったとしても、彼らの口調がいかに乱暴なものであったとしても、その批判のロジックはある程度正しいわけです。ですから、この批判に対抗する為に大半の頭の悪い信者さん達は「どうせ騒いでいるのはお祭り便乗野郎だろ」と、その事実認識自体はたぶん正しいことをいうのですけど、そのことによって「批判のロジック」自体も消そうとしてしまうわけですね。そぅなると、お祭り便乗野郎ではない「普通に期待して買ったけど騙されたと思っている人間」は、そのお祭り便乗野郎以上に怒りくるったコメントを出すことになって、ますますお祭り便乗野郎を喜ばせてしまう。そういう構図をある程度呑み込んでいるユーザーは「ああ、ここはもう手が付けられないなぁ。落ち着いたら戻ってくるか」と思うのですけど、そう思ったところで大半のユーザーはもうそこに戻ってきません。これは別に「あそこはアンチが根付いているから廃れた」のではなくて(んなこと言ったら大手の100%にはアンチが根付いているわけですし)、「あそこは信者がアンチ以上の活躍をしているから廃れた」といったほうが正しいのですね。明確な詐欺商法を批判する言説まで単なるアンチ発言でしかないと言い切る信者さんたちが居座るカルト集団に心地よさを覚えるユーザーというのは基本的に少数派だと言って良いし、真っ当な批判でさえもアンチだと受け止めるユーザーしか相手しないようなメーカーを信仰するぐらいだったら新興宗教にでも入ったほうが良いじゃないですか。このような人たちは、メーカーがどのような対応をするにしても、メーカーが何も対応しない限り最初は一気にそして徐々にその数を増やしていくので、まずこれを食い止めなければいけない。その対応如何ではあるユーザーは逃げるでしょうし、あるユーザーはメーカーに付いていったりとプラマイはあるでしょうが、何も対応せずにグダグダとユーザー同士に拉致のあかない擁護と批判の相互合戦を繰り広げさせたところで、「ユーザーの意見を拝聴する」と言えば聞こえは良いのでしょうけど、これは自分の行動が引きおこすプラマイを恐れて「何もしない」ことによるマイナスを正当化する日銀財務省的行為に他なりません。この種のなんとか詐欺は問題の性質上「意見のやりとり」は「中傷のやりとり」しか引きおこさないことは明らかなわけで、問題とグダグダの引き延ばしてファンの数を消耗させたくないのであれば、とっとと今後の対応について明確にコメントしたほうが絶対にメーカーの為にもユーザーのためにもなるでしょう。

それで、その肝心かなめな「メーカーの対応」ですけど、まぁこれは基本的にまずメーカー自身が今回の件について、今回のこの作品が本当に未完成品だと思っているか否かというところが重要でしょう。僕が思うに、たぶんメーカーは30%ぐらい「これでいいんだ」と思っていているけど、残りの70%は「これじゃあユーザーは納得しないだろうなぁ」と思ってもいて、発売日迫ったし開発チーム内の「これでいいんだ」空気には逆らえないからこのまま見切り発車でゴー、みたいな原発ムラ状態で 出してしまったんでしょう。で、こっから先は嫌味に聞こえるかもしれませんけど、別に嫌味でいっているわけではなく、きっと今ごろはスタッフ内で「まったくエロゲオタはこまったなアハハ」だの「どーせFDでも出せば満足するんだろ奴らは」みたいな軽口をたたき合いながら、内心は「やっぱマズイと思っていたんだよなオレはまぁオレの責任じゃないしどうでもいいや」とか思っている内輪ムラの美しい風景が広がっていると思われ、こういう状態ではスタッフともに失敗をお互いに認められないので、思い切った対策を取ることは不可能でしょう。と、なると「御好評につき、待望の多かったミータシナリオを含めたイモウトノカタチFD誕生!」が三ヶ月後ぐらいに発表ってところが関の山ですかねぇ。まぁ、確かに一番ベタな方法ではあるんですよFDは。これはユーザーの「批判」を「要望」と置き換えることで、まず自らの失敗を認めずにだけど相手の意見も聞いてやろうじゃないかという態度も見せて、ついでに儲けちゃおうというメーカーにとっては一番有利な方法でしょう。ただユーザーがそれで納得するかどうか、もっと言うとユーザーがそのような屈辱的な立場に立ってまでスフィアの作品を今後も「お布施」するかどうかと言えば、これは結構微妙なところですよね。ハッシーゲンガーにはそれなりの客が付いているとは言え、そうポンポンと新作を出せるゲンガーじゃないので、ハッシーゲンガー以外の理由で安定的にブランド買いさせる需要が必要なわけですけど、その「安定買い」にとって今回の攻略不可は大きなダメージですからねぇ。僕はわりとここの作品が好きな方ではありますけど、攻略不可なヒロインを「メインヒロイン」として出すような売り方は、ここの作風にとってもどう考えても致命的だと言わなければならないわけですし。この際メーカーの倫理がどーこーみたいな話は、トノの件と今回の件を見れば「○○の約束はしたが○○の約束を守るという約束はしていない」ロジックを平気で言いだすメーカーだということがデフォルトになったわけで、もう何を言っても仕方がないとは思いますが、メーカー自身が今後も生き残りたいのであれば、メーカー自身の今後の生存の為だけにミータの追加シナリオパッチで無料で出すことをマジでお奨めしたいですね。たぶん、結果的にはそれが短期的にも中期的にもいちばん「儲かる」方法なハズですし。


あとは最後に、毎回まいかいこの手の問題が起こるたびに何度も繰り返される酷い擁護ネタを潰しておくと、未完成だとか何とか詐欺だとか言う前に具体的な作品批判をしろとか言う人は、こういう問題の場合何とか詐欺だとか騒いでいる人は、そもそもその作品を「作品」だと認めていないわけで(だからこそ騒いでいるわけで)最初からそんな議論は成立しません。これは比喩的に言えば、何らかの絵画作品においてどうみても「途中までしか描かれていない」書きかけの絵に対して「作品」だと認められないのと基本的には同じでです。まして、それがある一定以上の金額を支払って購入した商品である場合にはなおさら、その「未完成な商品」を作品だと認めることは難しい。アナタがピザの出前を頼んだとして、箱のなかに四分の一の切れ端しかなかった場合を想定してください。そしてそのことに文句を言った客に対して「でも、その残りのピザはすごい美味しいですよ」と言ったり「その未完成のピザの切れ端も食わないで、どうして完成品じゃないんだ!と文句を言うのはおかしいじゃないですか!」とピザ屋が言ったとしたら、いったいアナタはどういう顔をするまでそのビザ屋を殴り続ければいいのか。要はこの問題について怒っている人は極端に言えば「その作品が面白いかどうかはいっさい関係」ないんですよ。そのピザが美味しいかマズいとか食ってみなきゃ批判出来ないとか以前に「そもそも、なんでオレが頼んだものをもってこないんだぁぁ!」とブチきれているわけですから、議論のレベルが食い違っていると言って良いでしょう。で、そんな調子で怒っている人に「騙されたと思ってこのビザ食ってみろ」と言ったところで、そんな説得が果たして通じるんでしょうかと言う話ですわ

次に「詐欺だ詐欺だといっているけど、じゃあ始めから物語のあらすじを全部公開しろとかいうのか?」とか言いだす変な人について。これは殺人事件を犯した人間を批判する言説に対して「ひとりの人間が他の人間に触れるのを絶対に禁じろというのか?」と言っている如きバカ極論のひとつですね。これは別の極論から見ていくと面白いでしょう。「じゃあ始めから物語の粗筋を公開しろというのか?」という声に対して「じゃあ始めから物語の粗筋とか登場人物とか公開しなければいいじゃない」と言う極論をぶつけてみればいいじゃない。これに反対するためには「いや、そんなこといったらこの作品がどんな作品かわからなくなるだろう」という実に一般的な議論を提出せざるを得ないでわけですが、この時点まで後退した時点で前述の議論は破綻します。つまり、左記の一般論に見られるように、まぁエロゲの殆どは既に発売前に「ユーザーにこの作品はこんなものですよ」と「作品の一部の情報」を公開しているわけですよね。その情報をなんで公開するのかと言えば、それは善意の解釈で言えばその作品がどんなものであるのかその大まかな輪郭をユーザーに伝えようとしているわけですが、そのメーカーが伝える大まかな輪郭とユーザーがそこから想像したソレが「大きく異なっている」からこそこういう問題は起きるわけですよ。そこでメーカーの広報が悪かったのかユーザーの受け止め方が悪かったのかとか、それを議論するというのはまだ話もわかるのですが「最初から物語を全部公開しろとry」みたいな話は、そもそも「広報」とか「宣伝活動」といったレベルの話を完全スルーして、あたかも「作品は作品でそれ自体完結しているのだから、その作品の完結性を汚すような批判は許されない」みたいなカルトがかった文学信仰で独りよがりしているだけだといえましょう。もうちょい繊細な言い方をすれば、いくら小難しい理窟を並べ立てたとしても、現状に置いてエロゲと言うジャンルではその作品紹介のなかで「この作品はだいたいこんな感じです」という暗黙のルールが既に「あらすじ紹介」されているといっていい。その最も典型的な意味を言えば「メインヒロイン」と紹介されたキャラクターには「必ず攻略ルートがある」というのもそのひとつでしょう。もちろん、僕は別に「その暗黙のルールに完璧に従え」といっているわけではありません。別にその暗黙のルールに逆らうような作品を出しても良いですのですけど、しかし「広報活動」とか「宣伝紹介」といったものをする以上(むろん、そんなのやらないという手法もあり得るでしょう)、それは必ずユーザーのそういう暗黙のルールを意識せざるをえないし、またメーカーもそのような暗黙のルールを利用して自社の商品を売りさばいて日銭を稼ぐというレッキとした商業活動を行う(むろん、そういうのからはウチは手を引くという手法もあり得るでしょう)以上、あたかもウチは自分の作りたいものだけを作っているでユーザーの要求なんてうけつねぇぜ!みたいなべらんめぇ口調で自らの「商業性」を自己欺瞞するのは、いい加減に辞めたほうが良いと思うんですけどねえ。僕は最近のライヤーの作品はやってないんで詳しくは語れないけど、「自分たちの作りたいもの」をちゃんといつも作って一部のユーザーに支持されているようなメーカーは、何故かこの手の詐欺問題が殆ど起こらないと言うことを「始めから物語のあらすじを全部紹介したらry」だの「ユーザーの要求を受け入れていたら好きなモノをry」とか言いだすアホンダラは少しは考えていただきたい。

そもそも「広報」や「宣伝活動」と「作品自体」が「別のレベルのテクスト」と論じるのは妥当でありますけど、それらはいっさいお互いに関係ないとか「作品」だけが唯一神聖なるテクストであると主張するのは、まぁそういう読みをやりたい人は勝手にやれば良いですけど、少なくともこの種のなんとか詐欺で怒っている人に対しては何ら説得力も論理性もない戯言でしかありません。しかも、こういうことを主張する人間に限ってなぜか「サプライズがどーこーこーの」だと「エロゲのお約束を破った革命的作品」だとかそういうお茶目なことを言いだすのは、いったいその発言自体が最もお茶目であることに気づいていないのでしょうか。サプライズがどーこーとか、既存のお約束だの既存の制度を打ち破る云々みたいな言説の是非は置くとしても、こういう言説は他ならぬ「作品テクストの外在性」を前提する、つまり「この広告やこのジャンルを見れば最初からユーザーがこういう作品だと予想するだろう」といったような推測があって、その推測を(まぁ単純化した物言いを言えば)クリティカルに良い意味で裏切るからこそ、そのなんとかサプライズは成立するわけですよ。ですから理論的に「作品が唯一神聖なるテクストである」という主張と、なんとかサプライズだのなんとかオタ批判だのといった議論は、基本的に両立しないのです。さらに言えば、この手のなんとか詐欺とか批判されている多くの作品は、その外在テクストと内部テクストの調整が単に「失敗」した作品でしかありません。むかし懐かしいコピペネタを引っ張ってくれば、これは自分の至らぬ発言がさんざんに突っ込まれた人間が「やーい、釣りに引っ掛かった」と言っているのと大して変わないのですから。まぁ僕は「釣り」みたいなネタは好きじゃないんですけど、こういう「釣り」が成立するためには、その「サプライズ」とやらで端的に言えばメーカーが「魚を釣り上げて大儲け」した場合にはそれが成功だったと言えましょう。しかし、このなんとか詐欺や前述の釣り宣言の彼は、単に自分のなげた餌に予想以上の魚が食らいついて海に落ち彼自らが魚の餌になってしまっている……否、大きくうしろに竿を振りあげたら近くの人に当たって傷を付けてしまいそのことで損害賠償を求められているみたいな、そもそも「釣り」以前の問題でしかないわけですよ。

で、最後に「こういう議論を起こす作品が生まれないとエロゲ業界は衰退する」とか言いだす人についてウンコを投げつけておくとしましょう。まず、逃げ道を封じておくとするならば「そう言う多様な意見やエロゲがあったって良いではないか」という どうとでも言い抜けられる議論は僕も賛成なので、その議論をするためにも以下の議論について真っ当に答える必要があるのはいうまでもありませんよね。つまり僕は「あのさー、こういうなんとか詐欺とか未完成品だとか言われた作品って、それってその殆どがエロゲ業界の衰退に力を貸してね?」とおもうのですが、是非これに対してエロゲ業界を活性化させるために真正面から答えて欲しいものであります。これって僕が以上に挙げてきた「クソ理論」の全てに共通する特徴だと思うんですけど、「これは××だといわれているが、○○や△△に見える可能性はある」とか○○や△△の可能性を忘れるなとか擁護してみたところで、結局それは××にしか解釈されず、××な結果しかうみだしていない現状をどうみるのか。言い換えると、別にサプライズでも実験でも革命でもなんでもいいですけれども、なんでそういうことの「意義」だけはいつも褒め称えて、なんでそういう作品が具体的に失敗した場合については口をつぐみ続けるのか。まさか、サプライズや実験や革命といったモノは、常に晩年じゃねぇや万年野党的な態度で既存の制度を常に批判しつづけること自体に目的があるのだから、その作品が結果的に何を産み出したり何に影響を与えたりするかといった具体的な評価は全くナンセンスであるという崇高な理念でも抱いているのでしょうか。僕としてはそのような崇高な理念は頽廃的な無為として評価するに吝かではないのですが、その口でエロゲの業界が衰退が云々と言いだすのは流石に不謹慎の極みではないかと……


……と、アレコレぐだぐだ言ってみたところで、いまのエロゲ界隈では、この種のできごとは「なんだ、またどっかのバカなメーカーがバカやってバカなユーザーが引っ掛かったのか」ぐらいのおサムーい扱いしかされないのが現状なのでしょう。もはやこういう問題は、メーカーが悪いとかユーザーが悪いとかそういう議論をしたい人には殆どおらず、「相も変わらずエロゲ業界はこりないよねぇw」程度の一言コメントで済まされちゃうのが基本だと思うんですよねえ。「怒りの庭」以前は、この種のネタは「祭りネタ」であったとおもうけど、あれから追加無料だの有料パッチだの実は続編がでるといった話が、ある程度は「当たり前」になっているわけで、もはやある新作に完全期待したけど裏切られたわぁぁん悲しいよおぉ!みたいな間抜けな話は間抜けなマルセルたん的ユーザーにしかあり得ないような状態になっているのでしょう……と、冷静にまとめたところで、気分はますます鬱というか、あーあー、そうだよなーもうエロゲなんて発売日前に期待してワクワクするようなジャンルじゃねぇんだよなぁともうエロゲなんて卒業したほうが良いかなぁと、もーエロゲもオレの人生もどーでもいいやーとしか思えなくなってくるのがとても悲しいマルセルたんでありました。

http://www.youtube.com/watch?v=U5A5tFyXQio&feature=BFa&list=PL1E64CCF9EFF29CF3

統計情報

おかず得点入力数 0
得点入力数 175
得点の平均 77
得点の中央値 78
得点の標準偏差 7
一言感想入力数 179
長文感想入力数 63
発売得点入力数 213
発売前一言コメントの総数41
体験版一言コメントの総数12
購入予定入力数 39
givup数 1
所持数 167
プレイ数 179
トータルプレイ時間 23
POV入力数 0
POVコメント入力数 0
お気に入りユーザー数 0
被お気に入りユーザー数 145
お気に入りクリエイター数0
投票したコメント数 3
コメントに投票された数 124

得点分布

状況度数グラフ
1000
90~995
80~8954
70~79103
60~6911
50~591
40~491
30~390
20~290
10~190
0~90

お気に入りPOV

避けたいPOV

得点とゲームの対応表

得点ゲーム
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0

得点なし,コメントありゲーム一覧

プレイ数の推移

ブランド別得点数(上位10まで表示)

ブランド得点数付けた得点の平均
ALICE SOFT(チャンピオンソフト)780
HOOK(HOOKSOFT)778
Escu:de679
CIRCUS670
WINTERS478
ういんどみる477
ぱじゃまソフト475
すたじお緑茶472
elf471
SMEE386

クリエイター別得点数(上位10人まで表示)

原画

クリエイタープレイ数ゲーム
らっこ8
ちこたむ7
織音(ORION)6
松下まかこ6
こ~ちゃ6
たにはらなつき5
蜜桃まむ(みつまむ)4
光姫満太郎4
丹下ゲンタ(氷雨げんた)4
トシぞー4

シナリオ

クリエイタープレイ数ゲーム
モーリー7
川波無人5
丸谷秀人5
尾之上咲太5
ちゃとら5
J・さいろー4
あごバリア4
氷雨こうじ4
け~まる4
イルカ4

声優

クリエイタープレイ数ゲーム
青山ゆかり29
北都南28
まきいづみ28
成瀬未亜(仲西みあ)21
一色ヒカル20
安玖深音19
かわしまりの19
佐本二厘18
夏野こおり17
民安ともえ17