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2012年8月31日(金) 19:14 |
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岡山空風平和資料館が歴史に幕
岡山市に戦災の悲惨さを伝える岡山空襲平和資料館があります。 住民たちの手で資料を集め運営してきたもので、400点以上の資料が並び、子どもたちの平和学習にも利用されてきました。しかし、この資料館が31日、10年の歴史に幕を閉じました。
階段の踊り場周辺に、建物の隅を間借りするように貴重な資料が並びます。 岡山空襲平和資料館です。 戦争の悲惨さを伝えてほしいと、市民から寄せられた資料は400点にも上ります。 戦争を経験した人々の思いで作られた資料館が31日、幕を閉じました。 2002年、旧出石小学校の校舎に作られた資料館には、開館当初、毎日数十人が訪れたといいます。 校舎の取り壊しとともに現在の場所に移転しましたが、岡山市にある唯一の戦災資料館でした。 館長の丸山さんの戦争体験の話とともに、資料は子どもたちの平和学習に利用さてきました。 年間約150万円の運営費はほとんどを寄付金でまかない、無償のボランティアが運営してきました。 それには限界があると市に資料館の整備を求めてきましたが、長い間それはかないませんでした。 ようやくこの秋、岡山市デジタルミュージアムに展示スペースが作られることになりました。 しかし、どのような形で展示されるかはまだわかりません。 岡山空襲から67年、当時の資料をどう生かして戦争の悲惨さを語り継ぐのか。 貴重な資料とともに人々の思いは、岡山市に託されることになります。
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