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ポリオ“不活化ワクチン接種”始まる
9月1日 11時33分

子どもが受けるポリオの予防接種が、1日から毒性をなくした「不活化ワクチン」に切り替わり、各地の診療所などで新しいワクチンの接種が始まりました。

ポリオの予防接種は、これまでウイルスの毒性を弱めた生ワクチンを使って行われてきましたが、ごくまれに手や足にまひ症状が出ることから、1日から毒性をなくした不活化ワクチンに一斉に切り替えられました。
東京・文京区の小児科の診療所には、保護者に連れられた乳幼児が次々と訪れ、接種を受けました。
接種の対象は、これまでと同じ生後3か月から7歳半までですが、従来の2回口に含ませる方法から4回の注射に変わります。
医師は赤ちゃんをなだめながら手早く注射していました。
不活化ワクチンの価格は4回分で2万円余りと、これまでの生ワクチンのおよそ40倍に当たりますが、法律で定める定期接種のため、原則として無料で受けられます。
1歳7か月の娘に接種を受けさせた母親は「生ワクチンによる副作用が怖くて、これまで2回は自己負担で個人輸入の不活化ワクチンを受けていました。もっと早く切り替えてほしかったが、きょうからでも無料なので助かります」と話していました。
日本小児科医会の会長を務める診療所の松平隆光院長は「特に0歳児は多くのワクチンを受ける必要があり、スケジュール調整が難しいので、早めに医師に相談し確実に接種を受けてほしい」と話しています。

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