自民党の町村信孝元官房長官が9月26日投開票の総裁選に立候補する意向を固めた。週明けにも正式に表明する。総裁選には谷垣禎一総裁、石破茂前政調会長、安倍晋三元首相も立候補する意向だ。林芳正政調会長代理も意欲を示す。額賀派会長の額賀福志郎元財務相も模索しており、候補者乱立の様相だ。
町村氏は31日、町村派の議員に「立候補に必要な推薦人20人は確保した」と伝えた。最大派閥の町村派に所属する安倍氏と支持を奪い合う形になり、分裂は避けられない情勢だ。安倍氏は31日、自身を支持する数十人規模の勉強会を9月5日に立ち上げることを発表した。
谷垣氏は31日、都内で石原伸晃幹事長と会い、支援を要請。石破氏は「(立候補要請があれば)重く受け止めたい」と記者団に語った。林氏は古賀派内で推す動きがあるが、推薦人が集まるかどうかは不透明だ。