秋場所(9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が31日、国技館であり、就職難から就職先が見つからず時津風部屋に入門した山本銀河(18)ら3人が体格検査をパスした。
埼玉県熊谷市生まれの山本は埼玉・羽生高在学中にエクセル3級の資格を取り、卒業後は事務の仕事か警備会社へ就職することを思い描いていた。だが、在学中に4社の面接を受けたものの全滅し、就職浪人。その後もハローワークに朝早くから通い、今までに5社受けたが、やはりダメ。「このままでいいのかと、暗い気持ちになっていた」と悩んでいたときに、時津風親方(元幕内時津海)と知り合いだった父・勝弘さんの友人に大相撲入りを勧められた。
178センチ、133キロと体格は立派だが、相撲経験はまったくない。それでも、挑戦する目標を見つけたことで気持ちに張りが。「やるからには頂点を目指したい」と意気込んでいた。 (岸本隆)
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