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【大リーグ】

青木、新人王へ再加速の3戦連続マルチ あるぞ!! 日本人4人目新人王

2012年8月31日 紙面から

◇ブルワーズ3−1カブス

 あるぞ、新人王!! ブルワーズの青木宣親外野手(30)は29日(日本時間30日)、敵地シカゴでのカブス戦に1番中堅で先発。4打数2安打で3試合連続、今季32度目のマルチ(複数)安打をマークした。これでナ・リーグ新人トップの打率2割8分4厘とした。新人王レースではダイヤモンドバックスのウェード・マイリー投手(25)やナショナルズのブライス・ハーパー外野手(19)らとの争いとなりそうだが、青木にも十分チャンスはありそうだ。

 日本が誇る“安打製造機”が再加速してきた。「いいイメージを持って打席に入れた。安打が出続けると気持ちが違う」。共同電などによれば、青木は自信を持って1回の打席に足を踏み入れた。相手先発サマージャに2ストライクと追い込まれても慌てず、内寄りの94マイル(約151キロ)ツーシームをジャストミートで右翼線へ。きっちり先制のホームも踏んだ。

 3回も追い込まれてから外角の変化球にバットを合わせ、内野安打。今季3度目の3試合連続マルチ安打とした青木は「甘いボールをしっかり打ち返すことができた」とうなずいた。

 これで新人王レースが、がぜん面白くなってきた。14勝で走るマイリー(Dバックス)が最有力も、打者では青木と19歳のハーパー(ナショナルズ)も捨てがたい。ハーパーは14本塁打とパワーが魅力。青木はハーパーのナショナルズと比べてブルワーズが振るわないことや、日本での活躍から新人と見なされにくいという不利な点はあるが、打率2割8分4厘、21盗塁、出塁率3割4分5厘は規定打席に達しているナ新人ではトップだ。レネキー監督も7月に「青木も新人王レースの有力候補だ。チームにとっての存在価値はハーパーと全く同じで、青木の受賞についても議論されるべきだ」と力説した。

 「もう少しで(シーズンが)終わる。本当に悔いのないよう走り抜けるだけ。悩んでいる暇はない。前だけ向いていきたい」と青木。新人王は在米のメジャー取材記者の投票で決まる。あとは人事を尽くし、天命、いや大きな“勲章”が届くのを待つ。

 ◆日本人の受賞は過去3人 日本人で新人王を受賞したのは過去3人。1995年に13勝(6敗)、ナ最多236奪三振だった野茂英雄投手(ドジャース)、2000年にア3位の37セーブを挙げた佐々木主浩投手(マリナーズ)、01年に安打数(242安打)、打率(3割5分)、盗塁(56盗塁)の3部門でア1位だったイチロー外野手(当時マリナーズ)。

 

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