中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨人・小山 プロ初勝利 大府出身 7度目先発

2012年9月1日 紙面から

◇巨人2−1DeNA

DeNA戦に先発し、7回を無失点でプロ初勝利を挙げた巨人の小山=東京ドーム

写真

 巨人は1回に阿部の犠飛で先制し、7回に坂本の犠飛で加点。小山が7イニング3安打無失点と力投し山口、西村とつないで逃げ切った。2年目の小山はプロ初勝利。DeNAは8回に1点を返したが、なお無死二、三塁を生かせなかった。

 初勝利へ、最後のハードルだった。1点リードの7回2死二、三塁。マウンドにやってきた川口投手総合コーチから「勝つも負けるもおまえの腕次第」とゲキが飛ぶ。巨人・小山の勝負球は最も得意なフォーク。187センチの長身から放たれたこの日の92球目。落差のあるボールに、梶谷のバットは空を切った。7イニング3安打無失点。プロ入り7度目の先発でついに初白星をつかんだ。

 今季は4度の先発で未勝利。最長イニングは5回。それでも再び機会を与えてくれた首脳陣に恩返しがしたかった。「使ってもらったことに応えたかった。ピンチでも交代せずに投げさせてもらったので抑えたかった」。好きな言葉は周囲への感謝を込めた「おかげさま」という右腕が自身の殻をぶち破った。

 愛知県出身の23歳は中日の山崎、浅尾と同じ知多市立八幡中学校の卒業生。特に浅尾とは4歳年上の姉が同級生で、幼いころからお互いの実家を行き来する間柄だった。「子どものころから遊んでもらったお兄さんのような存在」というMVP右腕の背中を追いかけて成長してきた小山。8月初旬、ファーム交流戦でジャイアンツ球場にやってきていた浅尾の元に駆け寄ると「今度は上で会おうな」と言葉をもらった。“兄”の復帰まで1軍に食らい付いていることが一番の恩返し。その思いにグッと近づく1勝だ。

 チームは7年連続のDeNA戦勝ち越しを決め、マジックは23。「同期の沢村や宮国の存在もあったし、同級生の大野(中日)の活躍もあって、早く勝ちたかった。ウイニングボールは実家に送りたい」と小山。2年目右腕の“おかげ”で巨人は覇権奪回へまた一歩近づいた。 (臼杵秀之)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ