映画製作への意気込みを語る津田寛治さん(左)と木川剛志准教授=福井市内で
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福井市出身の俳優津田寛治さん(47)が、市中心部で九月二十一日から十月二十八日に開かれる「フクイ夢アート2012」で短編映画を製作し、監督を務める。津田さんは三十日、福井市内で本紙の取材に応じ「福井の町のまなざしや息遣いが感じられる作品にしたい」と意欲を示した。
映画は催しの招待作家企画。JR福井駅前を舞台に、絵が得意なホームレスと少年の交流を描くストーリー。せりふはなく、映像と町の音のみで展開する。時間は三十分ほどを予定し、九月二十六日から十月一日に撮影。十九日に試写会を開き、来場者の意見を基に編集を加えて完成させる。
仕事でよく県内を訪れるという津田さんは「福井の人にいつもよくしてもらっている。ありがとうの思いを伝えたい」と抱負を語った。プロデューサーで、福井工大工学部の木川剛志准教授(36)も「地元出身の津田さんの映画で、福井を盛り上げる契機になれば」と期待する。
製作を前に、実行委員会は出資者とエキストラ出演者を募集している。出資金は一人一万円。エキストラは少年の友人や教師、通行人などの役がある。エキストラは九月十日、出資者は同月三十日までに申し込む。問い合わせは実行委事務局の市中心市街地振興課=電0776(20)5677=へ。
(古谷祥子)
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