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サムスンの特許権侵害認めず 東京地裁
8月31日 16時7分

サムスンの特許権侵害認めず 東京地裁
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スマートフォンなどの特許を巡って、アメリカのアップルと韓国のサムスン電子が世界各地で争っている裁判で、東京地方裁判所は、サムスンによる特許権の侵害を認めず、アップルの訴えを退ける判決を言い渡しました。

スマートフォンとタブレット端末の特許を巡り、アメリカのアップルと韓国のサムスンは世界10か国で裁判を起こしていて、日本ではパソコンを接続して音楽データなどを更新する「同期」と呼ばれる技術について、アップルがサムスンの日本法人を特許権侵害で訴えていました。
東京地方裁判所の東海林保裁判長は判決で、「『同期』を行うためにファイルを比較する仕組みは、両社の間で異なっていて同じ技術とは言えない」などと指摘し、サムスンによる特許権の侵害を認めず、アップルの訴えを退けました。
また、アップルが申し立てていたサムスンの一部機種の販売差し止めの仮処分についても裁判所は認めない決定をしました。
アメリカの裁判所では今月24日、7件の技術のうち6件について特許権の侵害があったと認められ、アップルが勝訴しましたが、今回、日本で争われた「同期」に関する技術は、この6件には含まれていませんでした。
日本の裁判所の判決はこれが初めてですが、東京地裁では、ほかにも4件の裁判が起きていて、今後、画面の操作性に関する技術などほかの特許権についても判断が示されることになっています。

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