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【コラム 撃戦記】

「柔道一直線」楽しみでならない 現代に受け継がれる格闘ロマン

2012年7月10日

 本紙・増田俊也記者による柔道連載「柔道一直線」(毎週水曜日掲載)が楽しみでならない。古流柔術からの流れを解きほぐし、講道館、高専柔道、武徳会といった流れを分かりやすく解説、現代に受け継がれているロマンを感じさせてくれる。“柔道の鬼”木村政彦、“天才”岡野功の正気塾。その岡野の“背負い”を古賀元博、稔彦が引き継いだ「立ち背負い」。増田記者同様に私も古賀兄弟の豪快、華麗な投げに魅了されたものだ。

 その古賀稔彦氏が監督を勤める環太平洋大の柔道部が、先月行われた全日本学生柔道選手権女子の部で初優勝した。会場で観戦したが、代表戦にもつれての決着に監督の笑顔が印象的だった。

 極真空手の総帥・大山倍達は木村政彦を尊敬。「木村は毎日、立ち木を相手に1000本の打ち込みをやった。木が枯れてしまうほど激しい稽古をした」と、木村のすごさを語ってくれたものだ。

 私は学生時代、自宅で大山館長の稽古日誌を見せられた。手帳にびっしり書き込まれた「正」の字に、あまりの厳しい稽古を思い知らされ、「空手は学生時代で現役引退」を決めた。 (格闘技評論家)

 

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